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2017年3月期 連結決算③
ゴールドウイン──アウトドアビジネスがけん引し、増収増益に

update: 2017/05/18

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中計1年目を無難に終える

財務面では、第4四半期に出店が集中した影響で棚卸資産が増加し、商品回転率が微減したが、一時的な現象だという。売上高総利益率(粗利率)は販売ロスの削減やプロパー消化が進んだことで、2.4ポイント増加した(表1を参照)。結果、利益面は軒並み改善した。利益剰余金も積み増しされている。

当期は同社の新中期5カ年計画の1年目に該当する。初年度の達成度合いについては、「計画通りの推移」(西田明男 代表取締役社長)という認識だ。今期はアウトドアビジネスに加え、アスレチックビジネスの伸びにも期待を掛けている。「ダンスキン」「カンタベリー」「アンパスィ」のほか、競技シーンを再強化している「エレッセ」の反転攻勢にも期待が掛かる。

通期では、増収増益を計画している。連結売上高は650億円、営業利益は40億円、経常利益は46億円を目指す。ブランド別では、アウトドアビジネスが7.8%増と引き続き伸びると予想。アスレチックビジネスも5.7%増と増収に転じる見通しだ。