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2017年3月期 連結決算②
デサント──為替のマイナス影響が大きく、減収減益に

update: 2017/05/17

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デサントコリアの伸びが緩やかに

今まで、アジアビジネスをけん引してきたデサントコリアの伸びが緩やかになってきた。現地通貨ベースではプラス成長しているが、徐々に伸び率が小さくなってきた。それでも、1ケタ台半ばの増収を達成しており、堅調な推移である。在庫の消化率が悪化したことで、利益が目減りした。棚卸資産の適正化と消化率の向上が課題だ。

石本雅敏 代表取締役社長はデサントコリアについて、「元に戻すのにあと1年かかる見込み」だと説明した。為替の影響とはいえ、当初見通しを下回った当期決算。しかし、「中計の数値目標達成のハードルが上がったと認識しているが、計画は変更しない」(石本社長)構えだ。

強化ブランドは引き続き「デサント」である。開発拠点の「R&Dセンター」の設立や、来春(2018年)に「マンシングウェア」の旗艦店(東京・銀座)を計画するなど、投資も継続する。新規市場の開拓では、アセアンの体制見直しも進めている。ディストリビューターの見直しや企画・生産拠点の移転などに着手し始めている。