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阪急阪神ビルマネジメント「ハービスプラザ」
スポーツ関連テナントを集積、リニューアル

update: 2017/05/02

新規テナントの 「シルベストサイクル」

新規テナントの
「シルベストサイクル」

阪急阪神ビルマネジメント(大阪市北区)が管理・運営する商業施設「ハービスプラザ」の地下1階フロアに4月28日、スポーツ関連テナントを集積した区画がリニューアルオープンした。ゴルフやサイクリング、スキーウエアといった幅広い商材で構成する。

ターゲットはメンズ客

「ミズノゴルフスタジオ」

「ミズノゴルフスタジオ」

「ハービスプラザ」は高感度ファッションブランドを中心とした商業施設で、ターミナルの大阪(梅田)駅から徒歩数分に位置する好立地。ファッションを中心に女性客が多く訪れる同施設のようなフロアにおいて、“スポーツ”関連テナントを集積した区画を整備するケースは珍しい。

以前、同施設では別棟の「ハービスエント」の4階や地階にスポーツ関連テナントを配置していた。全館でシーズンごとに取り組んでいる改装計画に従い、メンズ客の取り込みを想定したフロアのブラッシュアップを進めていた。今回の改装もその一環で、今年度中に「エント」のリニューアルも完了する計画だ。

「アルチビオ」。横長のレイアウトで見やすくなった

「アルチビオ」。横長のレイアウトで見やすくなった

今回リニューアルオープンしたスポーツ関連テナントは4つ。移設リニューアルしたのが3ショップで、ゴルフスクールの「ミズノゴルフスタジオ」、ゴルフウエアの「アルチビオ」、スキーウエアの「チュース ショップ」。新規導入したのがロードバイク専門店の「シルベストサイクル」だ。

同フロアはコンパクトなレイアウトで、買い回りがしやすい。「ゆっくり買い物がしやすい環境を意識した」(阪急阪神ビルマネジメントSC第一営業部、岩橋知子営業担当)。百貨店や大型の複合商業施設が集積する梅田地区。個性を出して、住み分けを図る狙いもあるようだ。

「チュース」も「エント」4階から移設オープンした

「チュース」も「エント」4階から移設オープンした

新規オープンした「シルベストサイクル」は売り場面積が123坪と既存店の中でも最大級。近隣に店舗を構えていたが、昨今、徐々に高額の自転車が売れるようになってきたという。立地環境にも恵まれ、また十分なスペースが確保できる同施設への移転オープンを決めた。顧客層は30-40代の男性がメーン。市場は在庫過多の状態だと分析するが、「(開拓の余地がある)右肩上がりの市場だと考えている」(山崎敏正 統括店長)と期待を寄せている。

「アルチビオ」は「エント」地階から移転した。「アルチビオ」に加え、「スタジオピッコーネ」も取り揃えている。ショップは横長の構造で、以前より見やすくなった。