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アンダーアーマー、2017年12月期 第1四半期
増収するも、経費増で減益に

update: 2017/05/01

アンダーアーマー、2017年12月期 第1四半期 財務諸表(表1)

アンダーアーマー、2017年12月期
第1四半期 財務諸表(表1)

アンダーアーマーの2017年12月期“第1四半期”決算は、卸ビジネスやDTC(Direct-to-consumer)ビジネス、海外売上などの貢献で増収を達成したが、シューズなどへの先行投資や在庫調整の影響で経費が増加し、減益に至った。

主力の北米が苦戦

第1四半期の連結売上高は、11億1,700万米ドル(約1,239億8,700万円、1米ドル=111円で換算)、6.6%増。営業利益は700万米ドル(約7億7,700万円、同)、79.4%減と大幅に減少した。四半期損益は、税金の支払いにより損失計上に至った。

売上高総利益率(粗利率)の減少は、棚卸資産(在庫)の適正化を推し進めている影響。販管費率は、シューズやDTCなどへの投資で増加した。なお、通期の業績見通しに変更はない(表1を参照)。

アンダーアーマー、2017年12月期 第1四半期 地域別売上高(表2)

アンダーアーマー、2017年12月期
第1四半期 地域別売上高(表2)

地域別では、主力のNorth America(北米)が8億7,100万米ドル(約966億8,100万円、同)、1.1%減と、ややブレーキがかかった。その半面、EMEA(Europe,the Middle East and Africa)が1億200万米ドル(約113億2,200万円、同)、55.2%増と好調に推移した。また、日本を含むAsia-Pasific(アジア・太平洋地域)も8,500万米ドル(約94億3,500万円、同)、60.0%増と好調な推移だった(表2を参照)。セグメント利益(営業利益)は北米およびEMEAで減益になったが、アジア・太平洋地域では増益を達成した。

商品別では、主力のアパレルが引き続きけん引役になった。強化商材のシューズは伸び率が低いものの、堅調な推移。アクセサリー類も増収に至った。