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ルルレモン・アスレティカ社、2017年1月期 連結決算
既存店舗が堅調、増収増益に

update: 2017/04/07

ルルレモン・アスレティカ、2017年1月期 財務諸表(表1)

ルルレモン・アスレティカ、2017年1月期
財務諸表(表1)

フィットネスウエアを手掛けるルルレモン・アスレティカ社(lululemon athletica inc.)の2017年1月期連結決算は、既存店舗が堅調に推移するなどし、増収増益を達成した。売り上げ・利益ともに2ケタの増加。主力の米国市場が2ケタ増だった。

過去4年間で売上規模が70%増

連結売上高は、23億4,400万米ドル(約2,648億7,200万円、1ドル=113円で換算)、13.8%増で好調な推移だった。売上高総利益率(粗利率)も、51.2%(2.8ポイント増)と改善した。販売管理費も2.7ポイント増えたが、粗利の増加でフォローした形だ。なお円換算には、期末の為替レート──1米ドル=113円を使用した。

ルルレモン・アスレティカ、2017年1月期 部門別・地域別売上高(表2)

ルルレモン・アスレティカ、2017年1月期
部門別・地域別売上高(表2)

既存店売上高は4%増と堅調な推移だった。営業利益は4億2,100万米ドル(約475億7,300万円、同)、14.1%増と2ケタの伸びだった。税引前利益は4億2,200万米ドル(約476億8,600万円、同)、14.7%増で、当期純利益も2ケタの売上比率だった(表1を参照)。3年前から減益傾向が続いていたが、当期は増益に転じている。

期末の店舗数は、43増の406店(うち「lululemon」が31増の351店)。United States(米国)が245店と最も多く、以下Canada(カナダ)が51店、Australia(豪州)が27店と続く。地域別売上高は米国が最も多く、売り上げのおよそ70%を占める。部門別売上高では、Company-operated stores、いわゆる直営店が約70%を占めている。

財務面は安定している。収益性が高まったこともあり、改善されている数値が多い。商品回転率は0.4ポイント減の3.9回転と下がっているが、約4回転近い水準で、交差比率も約200ある。手元流動性資金が潤沢で、同比率は3.2カ月と十分な数値だ。

通期は、連結売上高25億5,000万-26億米ドル(約2,881-2,938億円)を計画する。今期も引き続き、2ケタ近い増収を目指す。