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スポーツ上場企業4社、12月期 決算まとめ(下)
──アディダス、アンダーアーマー、アシックス、プーマ

update: 2017/03/22

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スポーツ上場5社、2016年度 売上高一覧(表1)

スポーツ上場5社、2016年度
売上高一覧(表1)

12月期のスポーツ上場メーカー4社の本決算まとめ。対象企業はアディダス、アンダーアーマー、アシックス、プーマの4社。アディダスは順調に業容拡大しているほか、アンダーアーマーも利益率は下がっているが、売上規模を拡大させている。プーマはアシックスを抜いて、売上高世界4位に返り咲いた。

復調傾向にあるプーマ

世界のスポーツ上場企業のトップ5は、ナイキが3兆円規模で独走状態を維持しているほか、2位のアディダスも2兆円規模を維持して定位置を占めている。3位グループが団子状態だったが、アンダーアーマーが頭一つ抜け出た観がある(表1を参照)。上位4社は増収増益を達成しているが、5番手のアシックスが減収減益だった。

プーマは復調傾向にある。2013年度、2014年度は足踏みが続いていたが、2015年度からは上昇基調になりつつある。利益面は安定していないが、トップラインは着実に伸びている。

2016年度の連結売上高は、36億ユーロ(約4,400億円)、7.1%増と堅調な推移だった。営業利益も1億2,000万ユーロ(約154億円)と2ケタの増益を達成した。けん引役はFootwear(シューズ)で、16億ユーロ(約1,900億円)、8.0%増と健闘した。Apparel(ウエア)も13億ユーロ(約1,600億円)、7.2%増と堅調な推移だった。

地域別では、EMEA(欧州・中東・アフリカ)とAmericas(米州)がそれぞれ13億ユーロ(約1,600億円)規模で車の両輪になっている。日本を含むAsia/Pacificは9億ユーロ(約1,100億円)、4.7%増と堅調だった。