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アルペン、2017年6月期 第2四半期
減収するも、コスト改善で増益に

update: 2017/02/22

アルペン、2017年6月期 第2四半期 財務諸表

アルペン、2017年6月期
第2四半期 財務諸表

アルペンの2017年6月期第2四半期決算は、主力のチームスポーツが低迷した影響で減収に至った。値引きの解消による売上高総利益率(粗利率)の改善や、ランニングコストの抜本的な見直しが奏功し、増益を達成した。

ランニング、スイミング、ウインターが堅調

第2四半期決算の業績見通しを修正している。連結売上高は1,141億8,400万円から1,072億1,300万円に下方修正したが、各段階の利益は上方修正した。ゴルフクラブの低調や、ウインター商材の立ち上がりが遅れたため、当初見通しより売上高が下がった。

主力の一般スポーツ用品の既存店売上は前年を下回った。サッカーや野球、テニスなどのチームスポーツが苦戦した。ランニングやスイミングなどの健康関連分野は堅調な推移だった。ゴルフ用品は主力のゴルフクラブが低調な推移だったため、全体ではマイナスになったが、自社品の「TGF」シューズは堅調な推移だった。ウインターの既存店売上は前年を上回った。立ち上がりは遅れたが、小物関連の動きもあり堅調だった。

期中の出退店数は、「ゴルフ5」が1増3減、「アルペン」が5増。期末の店舗数は、「スポーツデポ」が148店、「アルペン」が63店、「ゴルフ5」が202店、「ミフト」が14店で、計427店舗になった。

粗利率は1.0ポイント改善し44.2%に高まった。販管費率は0.3ポイントの上昇にとどまった。商品回転率が0.1ポイント低下した。資本回転率は安定しているが、収益性を高める余地はまだあると考えられる。

財務面では、流動性指標が比較的、安定している。手元資金も安定しているほか、D/Eレシオも0.2倍と正常範囲内に収まっている。通期見通しは修正していない。売上高2,323億円、営業利益43億円、経常利益51億円の増収増益を計画している。