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アシックス 2016年12月期 連結決算
米国の不振、為替の影響で減収に
経常段階では増益を達成

update: 2017/02/14

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投資を先行、通期の利益は減少の見通し

アシックス、2016年12月期 部門別売上高

アシックス、2016年12月期
部門別売上高

売上高総利益率(粗利率)は1.7ポイント改善した。これは不採算事業の撤退や値引き販売の減少など、日本の事業改善の貢献が大きいという。また、米国の卸ビジネスが減少し粗利率の高い直営やECの比率が増えたこともプラスに働いた。販売管理費の増加は、米国のDTC(Direct to consumer)比率が増えたことによる経費増、本社の設備投資などによる経費増が影響した。また、米国・FitnessKeeper,Inc.の買収に伴う販管費およびのれんの償却も含まれている。

財務面では、効率性指標はほぼ横ばいだった。流動性指標は改善が見られる。一時的に売上規模は下がったが、利益率など効率面は維持・向上している(表1を参照)。

通期では連結売上高4,200億円(5.2%増)、営業利益220億円(13.6%減)、経常利益210億円(10.3%減)の増収減益を計画している。これは中期的な成長へ向けた先行投資を実施する影響だ。