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エービーシー・マート、2017年2月期第3四半期
主力のスポーツシューズが堅調
経費増で、微増収減益に

update: 2017/01/12

エービーシー・マート、2017年2月期 第3四半期 財務諸表(表1)

エービーシー・マート、2017年2月期
第3四半期 財務諸表(表1)

エービーシー・マートの2017年2月期第3四半期は、積極的な出店を進めたほか、宣伝を強化したことで販管費率が増えたこともあり、微増収減益となった。四半期純利益は、前期に減損損失を特別損失として計上した反動で増益に転じた。

国内は全店ベースで3.7%増

第3四半期は微増収減益になったが、2ケタ台という高い利益率を維持している(表1参照)。資産も増加しており、依然、経営基盤は安定している。国内事業(9カ月間)は全店ベースで3.7%増、既存店ベースでは1.0%増だった。第3四半期(9-11月)に限定すると、天候不順や曜日配列の影響で全店が1.1%増、既存店が0.3%減とやや伸び率が下がっている。スニーカーを主体にした「スポーツ」は堅調だが、インバウンド需要には一服感があるという。

エービーシー・マート、2017年2月期 第3四半期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、2017年2月期
第3四半期 品目別売上高(表2)

期末の国内店舗数は65店増・4店減の計910店舗。同出店立地は、商業ビルが137店(出12、退2)、ショッピングセンター(SC)が438店(出48、退2)で、出店のメーンになった。

部門別では、前述の通り主力の「スポーツ」関連シューズが999億500万円(4.3%増)と堅調な推移で、引き続きけん引役になっている。「レザーカジュアル」は2ケタ減だったが、「レディース」「キッズ」「サンダル」関連が健闘した(表2参照)。

一方、海外の店舗数は227店(出31、退12)と増加した。売上高は円高の影響もあり、442億3,300万円(7.3%減)、営業利益が31億3,700万円(7.7%減)となった。通期では、連結売上高2,405億円(1.0%増)、営業利益420億6,000万円(1.3%増)、経常利益428億6,000億円(1.6%増)の計画。