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① アシックス
過去5年間で売上規模がほぼ倍増

update: 2017/01/05

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商品別ではランニングシューズが主力

アシックス 2011年3月期 部門別売上高(表4)

アシックス 2011年3月期
部門別売上高(表4)

商品別では、ランニングシューズが主力である傾向は変わっていない。中期計画にも明記されているカテゴリーで、同社が最も得意にする分野である。また、「オニツカタイガー」などのライフスタイルシューズも成長している。「アシックスタイガー」が加わったことで、さらに伸び率が高まっている。

懸念材料は、売上高に占めるシューズの比率が高過ぎることだろう。2015年12月期では実に80.7%がシューズ。2011年3月期では、74.4%がシューズだった。ほかのスポーツメーカーではシューズとアパレルの比率がここまで顕著に異なるケースは珍しい。

昨期(2016年12月期)からスタートした新しい中期計画「ASICS Growth Plan(AGP)2020」。最終年度の2020年には、連結売上高7,500億円以上、営業利益率10%以上、ROE(株主資本当期純利益率)15%以上という数値目標を掲げている。伸び代は海外市場のほか、アパレルや用具類、ライフスタイル市場などに期待ができる。まもなく開示される2016年12月期決算はどういった結果になるだろうか。