Callaway Golf Company　2016年12月期　第3四半期
トータルで増収増益に

update: 2016/11/25

Callaway Golf Company（キャロウェイゴルフ社）の2016年12月期第3四半期（1－9月）決算は、増収増益となった。7－9月の3カ月間（Quarter 3）では、増収・損失計上の結果だった。アイテム別ではアイアンが、地域別では日本が元気である。

日本ディビジョンが健闘

連結売上高は、7億749万米ドル（約714億5,649万円、期末9月30日時点のレート──1米ドル＝101円で換算）、2.5%増の増収を達成した。売上高総利益率（粗利率）は45.5％（1.1ポイント増）と改善した。営業利益は、6,093万米ドル（約61億5,393万円、同）、8.2%増で増収した。税引前利益は、「ゴルフ関連事業の売却益」1,766万米ドル（約17億8,366万円、同）を計上したため、7,138万米ドル（約72億938万円、同）、42.7%増と大幅な増益となった（表1参照）。最終利益も大幅な増益になった。

販売管理費率が0.7ポイント上昇したが、粗利率の増加でフォローした。自己資本比率は前年同期比に比べ、4.8ポイント改善している。

アイテム別では、主力の「Woods」（ウッド＝ドライバー）が1億7,228万米ドル（約174億円、同）、8.0%減と苦戦したが、「Irons」（アイアン）が1億7,292万米ドル（約174億6,492万円、同）、5.9%増と健闘した。「Putters」（パター）はほぼ横ばいだったが、「Gear/Accessories/Other」（用具、アクセサリー他）が9.8%増、「Golf balls」（ゴルフボール）も7.0%増と堅調だった（表2参照）。

地域別では、主力の「United States」（米国）が3億8,017万米ドル（約383億9,717万円、同）、0.7%増と前年並みの推移だった。「Europe」（欧州）が1億117万米ドル（約102億1,817万円、同）、2.4%減と苦戦傾向だった。日本を除くアジア地域は微減収だった。

日本ディビジョンは、好調な推移だった。売上高は、1億2,118万米ドル（約122億3,918万円、同）、17.4%増と2ケタの増収となった。欧州の売上規模を抜き、米国に次ぐ第2位の地域になった。

通期では、連結売上高8億7,000－8億8,000万米ドル（約878億7,000万－888億8,000万円、同）、3.1－4.3%増を計画している。営業利益は3億4,500万米ドル（約348億4,500万円、同）、4.2%増の計画だ。