ゼット 2015年秋冬シーズン
update: 2015/02/19
ゼットが2015年秋冬シーズンの自社品の展示会を開催した。ゼットクリエイトが手掛ける主力はベースボールの「ゼット」およびバスケットボールの「コンバース」だ。「ゼット」では秋冬のトレーニングウエアを企画、「コンバース」では機能性を付加した競技ウエアを強化する。
「ゼット」──新機軸のトレーニングウエア
ベースボールの「ゼット」ブランドでは、新カテゴリーの「ネオステイタス」がようやく浸透してきた。軟式、グラブがけん引役になっている。硬式は「プロステイタス」の印象度が強いようだ。「プロステイタス」は高校生が中心だが、「ネオステイタス」は高校の軟式から一般中学生まで幅広いプレーヤー層をカバーする。中心は中学の軟式である。
ベースボールビジネスはほぼ前年並みの推移だという。14年春夏のファーストオーダーは好調だったが、その後の店頭推移が鈍かったようだ。商品の評価は高かったが、消費増税の影響もあり、市場が活性化していないとみている。10-11月ごろが苦戦傾向で、12月は盛り返した。
15年秋冬では、軽量・異素材の組み合わせで、中綿に輻射熱による保温機能を発揮する「光電子」を使用したトレーニングウエア「ハイブリッドアウタージャケット」を提案する。寒いシーズン、環境下のトレーニングを快適にすることが目的。「ネオステイタス」では従来のトレーニングウエアになかったデザイン・色目を提案した。
チーム対応のユニフォームオーダーシステムでは、「ZETT ユニフォーム シミュレーション」の機能を強化した。エンドユーザーが選んだユニフォームのデザインをウェブサイトおよびスマートフォン、タブレットで見られるシステムで、より受発注がしやすくなった。小売店もゼットの受発注システム「アルカネット」を通じ、手軽に発注することができる。今春からは昇華プリントのユニフォームデザインも見られるようになった。