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ダイワボウアドバンス
テニスウエア「FILA」 13年春夏
プレー志向、専門店へアプローチ

update: 2012/07/30

プレー、機能性を重視した 「FILA」のテニスライン

プレー、機能性を重視した
「FILA」のテニスライン

ダイワボウアドバンスが13年春夏シーズンから、テニスウエア「FILA」(フィラ)の企画・生産を始める。2011年12月までレナウンが手掛けていたカテゴリーで、2012年シーズンはテニスラインの展開はない。プレーシーンを軸に、テニス専門店を主体にして拡販を進める。

機能性を重視

アウター感覚の組み合わせも

アウター感覚の組み合わせも

「FILA」のテニスウエアは日本市場において一定の認知度・ファン層がある。テニス専門店を中心に定評のあるブランドだ。今シーズンはライセンシーの移行期間で休止中だが、来春から新たにダイワボウアドバンスが企画・生産を手掛けることになった。

重視した点は機能性。吸汗速乾性や接触冷感など、春夏シーズンに必要不可欠な機能素材を採用した。ただしカラーは同ブランドらしさを表現する明るい色調に仕上げている。軸足はプレーウエア(全体の70%)に置くが、テイストはタウンの要素も含んでいる。

ターゲット層は20代後半から40代のテニス愛好家で、ヤングマインドを持つ客層。「上品さとエレガント」をデザインテイストのベースにする。展示会ではテニス専門店から評価されたという。

上代設定はポロシャツで7000-8000円、ボトムスは7000-1万円前後だ。ゲームウエアは4000円後半から5000円半ば。品番数は絞り込んだが、ベーシックアイテムなど、小売店から「増やしてほしい」という要望はあるようだ。今後の状況を見て判断する。

スポーツチャネルを中心に展開

ファッション要素も一部加えた

ファッション要素も一部加えた

販路はテニス専門店やスポーツチェーン店などスポーツチャネルを中心に展開する。販売はゼットに一本化し、卸ビジネスを展開する。ゼットもラケットスポーツを強みにしているため、妥当な判断と言えるだろう。

初年度(13年春夏、秋冬)の売上目標は3億円(上代ベース)。2年目は7億円を計画している。男女比は60%強がレディスの予想。女性に強いブランドとの認識だ。展開店舗数の詳細は決まっていないが、最低100社程度の小売店で展開する見込みだという。

商品投入は来年2月から。専門誌への露出や冠大会など販促面にも力を入れるという。一度は日本市場での展開は途切れたが、同社では、「フィラ」のテニスラインの今後に手応えを感じている。