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スポーツ関連企業の合同展「SIMEx2021」大阪展
展示企業の紹介をネットでライブ配信

update: 2021/01/29

「SIMEx2021」大阪展。 展示企業の紹介をネットでライブ配信した

「SIMEx2021」大阪展。
展示企業の紹介をネットでライブ配信した

スポーツ関連メーカーが主体となり、複数社が共同で顧客開拓を目指す合同展「SIMEx2021」(シーメックス)の大阪展が1月26-27日の2日間、大阪市内で開催された。コロナ禍を踏まえ、会場からネットを通じてライブ配信した。

既存ビジネスを軸に新規分野の開拓を視野に

同展示会は、昇華プリントのユニフォームを製作するアクラム(奈良県北葛城郡)と野球グラブメーカーのATOMS(奈良県桜井市)が発起人となり、2019年1月に第1回目が開催された。

出展社は比較的、事業規模が小さい企業で、合同展を開催することで集客力を高められるメリットがある。2020年1月に東京と大阪で第2回目を開催。同年6月に第3回目を予定していたが、コロナ禍の影響で休止するに至った。

今回、1年ぶりに開催を予定していたが、同月19-20日の東京での展示会は実施を見送った。大阪展は会場からネットを通じてライブ配信した。感染拡大防止も念頭に置いて、初めてのネット配信という形を採用した。

出展社数は14社(東京が13社、大阪が12社)。コロナ禍の影響もあり、3社が出展を取りやめた。前述のアクラムやATOMSなどスポーツ関連メーカーが主体だが、皮革製品を扱うOEMメーカーや新興のインナーブランドなど、他分野からのスポーツマーケットへの新規参入組も散見された。

出展社の多くは既存ビジネスを持っており、その多くは小売店やメーカーとの取引。既存の顧客を大事にしながら競合しない形で、新しい分野における新規客の開拓を模索している。

大阪に初の「コンセプトショップ」を開設へ

ネットやデジタルのビジネス利用が急速に進む昨今、今後のリアル展示会のあり方も模索し始めている。年1回のリアル展示会の開催は継続する一方で、恒常的に顧客と接することができる“場”──いわゆる“タッチポイント”を設ける必要があると考えている。

その具体的な取り組みが、初の「コンセプトショップ」の開設だ。スポーツを基軸に新しい分野を開拓するという「SIMEx」の基本方針を維持しつつ、同展に参加する各社のブランド観や哲学の発信、商品の販売などを同ショップで担う。ちなみに「SIMEx」は「Sports Innovation Meeting & Exhibition」の頭文字を取っている。

「SIMEx コンセプトショップ大阪」(仮称)は今年前半をめどに、大阪市内のアクセスが良い立地に開設する予定。既存ビルの1階部分(約50坪)を活用し、常設のコンセプトショップを出店する。POPUPストアや各種イベント、物販など、多様な目的に活用する計画だ。合同展「SIMEx」及び出展社の認知度アップ、顧客との交流の場として運用する。今年6月に予定している展示会を同ショップで開催する計画を立てている。

【Youtube】 SIMEx スポーツ革新的ものづくり企業合同展示会 のライブ配信
https://www.youtube.com/watch?v=VoEF-nINVI0