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グリップインターナショナル
「シェルボ」 2018年春夏シーズン
世界観の演出に注力

update: 2017/08/29

「シェルボ」レディス。 世界観を意識したテイスト

「シェルボ」レディス。
世界観を意識したテイスト

グリップインターナショナル(神戸市)が展開するゴルフウエアブランド「シェルボ」の2018年春夏シーズンは、引き続き世界観の演出に留意する。

新規客の開拓にも注力

「シェルボ」ブランドは、プレステージゾーンのゴルフウエアである。日本市場では一定の市場規模を持っているが、リピーターの開拓が難しいマーケットでもある。同ブランドは、欧州のアウトドアの一面を持っている個性的な存在。春夏シーズンでは、ゴルフを提案の主軸に据えている。

国内の17年春夏シーズンの業績は、プロパーでは前年を超えて健闘しているが、セール時期は苦戦したという。本国でも強みにしている、快適性につながる“機能性”の訴求はプラスに働いたと見られる。

雑貨類も強化・拡大の方針

雑貨類も強化・拡大の方針

元来、高機能・高感度を特長にする同ブランド。いかに、ブランドのファンを開拓するかが、中・長期的な成長戦略になる。その点では、“機能性”を基軸にした製品に対する評価は高まっているようだ。

中期的な課題は、根本的な商品企画の策定。日本市場のニーズに適した商品構成が当面の課題である。平均上代が高く、プレステージ性の高い同ブランド。百貨店や専門店をメーンの販路にしているが、それゆえ知名度や売上規模を拡大しにくいという課題もある。インポートブランドゆえの、典型的な課題でもある。

今後は、エントリー層向けの廉価な商品群や、雑貨などのライセンス品の展開も視野に入れている。日本市場における同ブランドの、本格的な展開を模索中である。