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ゴールドウイン、アスレチック 2017年秋冬展

update: 2017/01/30

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「ダンスキン」。 けん引役になっている 「エニーモーション」

「ダンスキン」。
けん引役になっている
「エニーモーション」

ゴールドウインのアスレチックブランドの2017年秋冬展。「ダンスキン」「エレッセ」「スピード」「カンタベリー」の4ブランドを展開する。「チャンピオン」を15年秋冬シーズンで終了し、16年シーズンからはこの4ブランド体制に移行した。

16年秋冬シーズンは「ダンスキン」「スピード」が健闘

2016年秋冬シーズンは、「ダンスキン」が10%増と好調に推移したほか、「スピード」が前年並みと堅調だった。「エレッセ」は百貨店売り場の減少もあり、アパレルが5%減だったが、スイムウエアは5%増と健闘した。「カンタベリー」は前年のラグビーワールドカップ特需の反動でマイナスになったが、その影響を除くと5%増と堅調な推移だった。

「ダンスキン」は自主管理売り場が10%強の伸びだったほか、直営店「サタデーインザパーク」が20%増、ナショナル・スポーツチェーン(NSC)が10%増で、各チャネルにおいて2ケタ増だった。けん引役になったのは、15年シーズンに立ち上げた「エニーモーション」で、35%増の伸び。自主管理売り場での売上比率が20%に達した。「エニーモーション」は運動時の定番アイテムに位置付けるほか、日常着としての使用も想定する。その関連で、16年春夏に立ち上げた「ミッドタウンパンツ」もプロパー消化率が75%に達するなど、けん引商材の1つになった。薄手の中綿ものなどアウター類もプラスだった。デーリーユース向けの商材は40%増と好調だった。

そのほか「ヨガ」ラインも堅調。自主管理売り場で10%増、NSCでは売り場展開が拡大したこともあり、2.5倍と増加した。その半面、苦戦したのがスウェット類で15%減。ダンス&フィットネスも30%減と苦戦した。動きが緩やかなヨガ商材、日常着向けのアイテムに動きがあったようだ。17年秋冬シーズンは引き続き、2ケタ増を計画している。エニーモーションのほか、新たにイメージを発信する“バレエ”など、ブランドのコアを明確化すると共に、ターゲット層への発信を強化する。

「スピード」。 新ラインの「スピードベーシック」

「スピード」。
新ラインの「スピードベーシック」

「スピード」は秋冬商戦に該当する「シーズン2」(7-12月)が、全体で100%と前年同期比並みの推移だった。東京体育館内の常設売り場「ポイント・オブ・ユース」およびECサイトが好調だった。自主管理売り場が10%増、百貨店は100%と前年並みだった。スポーツチェーン店が8%減だった。競技系水着は堅調だが、エントリー向けのフィットネス水着が取り切れなかったという。

17年秋冬(シーズン2)シーズンは、5%増を計画する。水泳のほか、プールやダイビング、ホットヨガなど幅広いシーンで着用できる新カテゴリー「Speedo Basic」(スピードベーシック)を新たに企画した。レディスの上下セパレート水着で、10色以上のカラーバリエーションが特徴だ。そのほか販売促進の一環として、商品検索やブランド動画が見られるタッチパネルのモニターを店頭に設置する計画だ。