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ユニチカトレーディング 2018年春夏展
新たな定番素材「タクティーム®」の拡販が進む

update: 2016/12/09

「タクティーム®」でも、 順調に拡販が進んでいる

「タクティーム®」でも、
順調に拡販が進んでいる

ユニチカトレーディングの2018年春夏の機能素材展「ファンクショナル・マテリアル・エキシビション」は、テーマに“複合”を掲げ、機能素材と天然素材の長所を活かした素材を提案した。

“防透け”素材の「クールアート®」を提案

市場では、天然繊維と機能素材=合繊の複合素材のニーズが高まりつつある。こうした市場ニーズの高まりを念頭に、前出の“複合”というテーマを掲げている。その中の1つが、数シーズン前から定番素材「タクティーム®」で、順調に拡販が進んでいる。

「タクティーム®」は持続的な撥水機能を発揮する素材で、ニット・布帛の両素材に適応する。スポーツシーンを中心に、徐々に採用が進んでいる。糸の加工技術による生地表面の凹凸構造を形成することで、撥水性を発揮する素材だ。ニットをはじめ布帛や使用する素材で、“鞘・芯”構造のバリエーションなど、スポーツをはじめとするメーカーのニーズに対応できる幅だしができている。

そのほか、今シーズンに提案している新素材が、“防透け機能”を持った「クールアート®」だ。太陽光を遮蔽するセラミックを含有したポリマーを20個、1つの糸の中に配した中空糸を採用した。繊維内の“乱反射”を促進することで、防透け効果を向上させている。

“複合”のテーマに準じれば、定番素材の「パルパー®」の推移も興味深い。元々、ユニフォームにおける採用事例が多かったというが、昨今はスポーツシーンでの使用が増えているようだ。インドネシアでの生産体制が整ったプラス面もあるが、生産コストが下がったこと、また天然素材に機能性を求める市場ニーズも相まって、需要が増えつつあるようだ。

定番素材の「こかげマックス®」シリーズは継続した主力素材だ。遮熱・クーリングを特徴にする素材で、特に屋外でのスポーツシーンに適応する。ボリュームになりつつあり、春夏シーズンにおける、主要素材に育ちつつある。