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旭化成アドバンス、2018年春夏 機能素材展「ライブギア」展
「装快」をコンセプトに幅広い素材を提案

update: 2016/12/08

吸汗速乾の 「シュアドライ®」シリーズ

吸汗速乾の
「シュアドライ®」シリーズ

旭化成アドバンスの2018年春夏シーズンの機能素材展「ライブギア」展。「装快」をコンセプトにして、スポーツからカジュアルまで幅広い機能素材を提案した。吸汗速乾の「シュアドライ®」シリーズや、「ベンベルグ」を使った吸放湿性素材「モイステックス®」などは定番として、引き続き展開している。

アスレジャースタイルも視野に

スポーツとカジュアルの領域が交差し、アスレジャーのような軽運動シーンへの注目も高まっていると見る同社。シリアスシーンで吸汗速乾機能を発揮する「シュアドライ®」や、衣服内環境を快適に整える吸放湿機能を持った「ベンベルグ」を使用した「モイステックス®」など、幅広い機能性を持った素材群を企画した。

新素材の1つが、糸の加工によりソフトな風合いのほか、ストレッチ性、抗スナッグ性、防透け性を持たせたニット素材「タフトレックス®」。糸の加工技術で複合機能を持たせている。アウトドアやユニフォームなど、ハードユースの分野へ提案する。

「シュアドライ®」シリーズでは、トータルな吸水速乾性に優れる「シュアドライS」を新たに提案した。洗濯・着用時の速乾性のほか、肌面のドライ感を保つ機能を付加した。そのほか、コンプレッションウエアに使用されるストレッチ素材「エラクション®プロ」では、新たに織物の「エラクションクロス」が登場した。

リニューアルした「バイオセンサー®」も一押し素材だ。ポリエステルと「ベンベルグ」を組み合わせた素材で、水分を吸うと糸が動いて編地が開き、衣服内の通気を図る機能がある。10数年前に市場投入した素材だが、技術力の向上で品質がより安定してきたため、改めて提案するに至った。

縫製技術では、「エアーシーマー™」を、春夏シーズン向けに薄手のウエアへも拡大している。従来の布を重ね合わせて縫製するのではなく、布の端同士を突き合わせて縫製する技術。縫い目の凸凹が少なく、着心地が良くなるという利点がある。