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ダイワボウアドバンス「フィラ」テニス、2017年春夏展
レディスラインがけん引役に

update: 2016/07/26

「フィラ」テニスウエア。 人気のプリント柄(左)とレースモデル(右)

「フィラ」テニスウエア。
人気のプリント柄(左)とレースモデル(右)

ダイワボウアドバンスが企画し、ゼットが総代理店を務めるテニスウエアブランド「フィラ」の2017年春夏シーズンは、レディスを主体にオンコートのプレーウエアを主体に強化を進める。今春も2ケタ増の推移で、テニスウエア市場において、優位なブランドポジションを占めている。

上代ベースで10億円に拡大

ボーダー柄も売れ筋商材の1つ

ボーダー柄も売れ筋商材の1つ

ブランドの売上高は上代ベースで10億円に拡大している。「フィラ」ブランドの認知度が高く、女性客を中心に40-50代のテニス愛好者層に広く支持を受けているようだ。16年春夏シーズンの途中経過は110-120%と2ケタ増の推移で、好調を持続している。昨年は好調だったテニス市場だが、今期はその反動が表れているという指摘が多い。その中で、4-6月は厳しかったが、前年比をクリアして、健闘を見せている。

2015年秋冬シーズンは暖冬の影響でアウターが苦戦した。春夏に強いブランドのため、秋冬シーズンの売り上げ確保が当面の取り組み課題だ。一方、2017年春夏シーズンの企画の評価は高いという。売り上げの70%を占めるレディス品番がけん引役になっている。メンズは15%、アクセサリーが15%という構成比である。

レディスの売れ筋はトリコロールやプリント柄など、女性らしさを演出したデザインのウエアが人気だ。17年春夏シーズンでは、トリコロールやプリント柄、レース使いのアイテムに注目が集まっている。主要顧客層は40-50代のミッシー・ミセス層だが、ヤングマインドが売れ筋の特徴と言えるだろう。レディスが強過ぎるため、メンズやアクセサリーの売上比率拡大が今後の課題である。秋冬に苦戦したアウターの企画も検討課題の1つだ。

ゼットが新たに取り扱う「フォルクル」

ゼットが新たに取り扱う「フォルクル」

展開店舗数は180-190店と安定している。17年春夏シーズンから展示会で受注した店舗を特約店として認識する制度を取りやめ、北海道や東北、北信越など未開拓の店舗にも広く商品を扱ってもらえるような体制に改めた。

ゼットのテニスビジネスとしては、「フィラ」のアパレルに加え、新たにラケット関連ブランドの「Volkl」(フォルクル)を今秋から本格展開する。以前はマーカーフォルクルジャパン社が総代理店を務めていた。今年11月からゼットを通じ販売を開始。今期(2017年3月期)のラケットの出荷目標は1,000本(マーカーフォルクルジャパン社の年間取扱数は1,700本)。主にテニススクールやテニスクラブなどを主体に販売する。一部、有力テニス専門店も対象にしている。