デサント アスレチックブランド 2017年春夏シーズン
中期計画の目標ベースに、業容拡大を目指す
update: 2016/07/11
「ルコックスポルティフ」──テニス、サイクルを拡充
「ルコックスポルティフ」では、復活させたテニスカテゴリー、およびルーツのサイクル分野を拡充する。17年春夏で新たに提案するのは、ウエアの新パターン「NEXTEP」(ネクステップ)だ。パンツやシャツ、ジャケットにそれぞれ採用している。3Dパターンがベースで、袖と背中の生地を1枚で構成し、「次の動きをスムーズにする」点が特長だという。
商品開発のコンセプトは、洗練されたデザイン・動きやすさ・快適性といった要素。「NEXTEP」はその象徴的な提案である。レディスではテニス、フィットネス、ランニング、ヨガなど、美と健康を追求するレディス層を意識した提案も行っている。なお今シーズンから、サッカーカテゴリーは休止する。同社のサッカーブランドは「アンブロ」の1ブランドに集約される。
「アンブロ」は、サッカーにおけるチームビジネスを軸にしつつ、汎用性のあるライフスタイル向け商材を強化する。サッカー関連ウエアが苦戦しており、その立て直しが急務である。ピステの代替ウエアとして、撥水トレーニングスーツを企画したほか、オフシーンのウエアにも力を入れた。また、レディスウエア、キッズウエアも強化アイテムの1つだ。
シューズビジネスは、「ルコックスポルティフ」「アンブロ」「イノヴェイト」の3ブランドで展開する。「アンブロ」を除いた2ブランドは16年春夏に健闘した。「ルコックスポルティフ」はスニーカーブームも想定し、17年春夏では1970年代のデザインを採り入れた「クオーツ」や、ミタスニーカーズと協業した「エウレカ」を企画。「エウレカ」は1987年発売当時の仕様を再現している。「アンブロ」では、中高生向けのカンガルーレザースパイク「アクセレーターゲイル1.3KL」を新たに提案した。「イノヴェイト」では、トレイルランナーにおけるボリューム層(アクティブランナー)まで裾野を広げる。