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DMR(ディーエムアール)Inc.
「ディアドラ」2017年春夏シーズン
再度、イタリアンテイストを強化へ

update: 2016/07/07

主力カテゴリーの1つ、サッカー。 イタリアンテイストのユニフォームを展開

主力カテゴリーの1つ、サッカー。
イタリアンテイストのユニフォームを展開

イタリア発のアスレチックブランド「ディアドラ」を展開するDMR(ディーエムアール)Inc.(インク)は、2017年春夏シーズンにおいて、再度イタリアンテイストの発信に力を入れる。今期から新体制で再スタート切った同社。サッカーをはじめとする競合が厳しいアスレシーンにおいて、定位置を確保するべく、チームビジネスに注力する。

競技とライフスタイルの2本柱で展開

今期(2017年2月期)から新体制で再スタートを切ったDMR。イタリア発の「ディアドラ」ブランドの日本における総代理店として、“競技”および“ライフスタイル”の両面で、シェア拡大を目指す。

サッカースパイク。商品企画で勝負する

サッカースパイク。商品企画で勝負する

サッカーマーケットでは、市場流通在庫が過剰気味の傾向が慢性化している。主に外資系のメガブランドにおいて、四半期ごとに仕掛けるマークダウンの影響が大きい。サッカーに軸足を置いた個性派ブランドの「ディアドラ」では、こうした大きな波に影響されないよう、17年春夏から取引形態を改める。より親密に商品を販売できる体制を構築する目的で、全て完全買い取りの体制に移行していく方針だ。

イタリア本国の本社が“ライフスタイル”に軸足を置く政策転換を行ったこともあり、日本では「ヘリテージ」と呼ぶタウンユース向けの商材――いわゆるスニーカーブームに対応するシューズアイテムが1つの柱になりつつある。一方で、部活のチームユースを土台にしたアスレチック需要も重要な取り組みの1つだ。ファンの囲い込み、効率性なども考慮し、改めてチームビジネスを強化する。

売り上げの約30%を占めるチームビジネスが屋台骨である。加えて、ライフスタイルの「ヘリテージ」ラインが、ブランドイメージを向上させる一助となる。チームビジネスは外商を主体に更なる拡販を目指す。ライフスタイルは「ビームス」や「シップス」などのセレクトショップを代表とするファッションチャネルのほか、Eコマースでの拡販にも力を入れる。

今期は一時的に売上規模がやや縮小する見通し。これは、中身=収益性を改善するとともに、ブランドの価値観を保持した状態で小売店と一緒に商材を販売していく体制を整備・強化するという方針がベースにあるためだ。商品企画の精度アップと同時に、小売店とのつながりも強固にしていく狙いがある。