TOP > 展示会レポート > デサント「マーモット」 2017年春夏シ...

デサント「マーモット」 2017年春夏シーズン
重点アイテムに集約、反転攻勢を狙う

update: 2016/07/06

1ページ2ページ次のページへ >
「ゴアテックス」を採用した 高機能アウタージャケット

「ゴアテックス」を採用した
高機能アウタージャケット

デサントのアウトドアブランド「マーモット」の2017年春夏シーズン。従来、強みにしている機能性を背景にした差別化できるアイテムを重点的に強化している。また、タウンユースをも念頭に置いたバッグ類もさらに拡充した。

16年春夏シーズンは98%の推移

「マーモット」ブランドの16年春夏シーズンは98%の推移だった(6月2週目まで)。6月度は全体で前年比をクリアしたそうで、累計で前年比並みに戻りつつある。特に軽い商材――帽子やバッグ類の動きが良かった。梅雨時のメーン商材であるレインウエアの動きは鈍かった。概して、軽めの商材がよく動いた傾向だった。17年春夏シーズンでは、107%を計画している。

今年春夏シーズンの立ち上がり(2-3月)は、天候不順の影響で、主力アイテムの1つ、アウターのシェル類が苦戦した。アウトドア市場自体が安定期に入っていることもあり、また周辺商材──いわゆるライフスタイルと呼ばれるカジュアル市場とのクロスオーバーが進んでいることもあり、アイテムによりその売上推移にはばらつきがある。

2020年を最終年度とする中期計画では、専門店チャネルにおいて、今期も好調な機能性トレッキングパンツの売り上げシェアNo.1を目指すという目標を掲げている。2017年春夏においても、こうした機能性パンツは重要アイテムの1つである。今回提案したのが「ピックアップパターンパンツ」。膝やふくらはぎ部分の生地を切り替えで配置し、登山のシーンにおいてより動きやすいパターンを考案した。ゴルフウエアなどに採用されている、同社独自のカッティング仕様「モーション3D」を採用している。