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ゼット、シューズブランド「Zeha」 2017年春夏シーズン
ラインナップを一新、原点に立ち戻る

update: 2016/06/30

「ツェハ」の「クラシックスポーツ」ラインの シグネチャーモデル

「ツェハ」の「クラシックスポーツ」ラインの
シグネチャーモデル

ゼットがライセンス展開するシューズブランド「Zeha」(ツェハ)の2017年春夏シーズンでは、ラインナップを一新し、ブランドの世界観を発信できるよう原点に立ち戻る施策を立てた。スニーカーブームにより市場在庫や展開ブランド数が増えている状況下で、再度ブランドの存在感を強める狙いがある。

2015年シーズンは苦戦傾向に

サッカースパイクに着想を得た 「ツェハオリジン」ライン

サッカースパイクに着想を得た
「ツェハオリジン」ライン

2015年シーズンは苦戦傾向だった。前述の通り、スニーカーブームの中で、ブランドのプレゼンスを充分に発揮できなかったことが要因だ。2017年春夏シーズンでは、ブランドの世界観を明確に打ち出せる商品を重点強化している。

展開ラインを2つにまとめた。“大人のプレミアム・スニーカー”に位置付ける「CLASSIC SPORTS」(クラシックスポーツ)と、ビンテージ感を採り入れたカジュアルラインの「Zeha Origin」(ツェハオリジン)だ。前者は日本製で、上代価格が1万9,000-1万3,000円(税別)と高価格帯を狙っている。後者は8,900円(同)とボリューム層を意識した。

「CLASSIC SPORTS」では“履き口”にピッグスキン(豚革)を使用し、足入れ感を良くしている。天然皮革を使用することで、“経年変化”を楽しむこともできるという。色目はグレーやこげ茶など、大人向けのテイストに仕上げた。

「Zeha Origin」は、ブランドのルーツであるサッカーを意識し、スパイクシューズのデザインから着想を得た。「NEU」(ノイ)などのモデルでは、1970年代のスポーツシューズをモデルにし、レトロ感を採り入れている。

来シーズンの取り扱い店舗数は少し減ると予想している。数を追いかけるのではなく、ブランドの価値観を維持・向上させるため、各店としっかり取り組んで一緒に売っていく意識が強いようだ。ファッション性の高いショップでの扱いが増えてくると想定する。セレクトショップなどへのアプローチにも力を入れている。