ミズノのゴルフビジネス
「JPX」シリーズの新モデルを投入
アイアンに続き、ドライバーでも反転攻勢目指す
update: 2015/11/30
ミズノがゴルフクラブ「JPX」の新モデル「ミズノ JPX EⅢ sv ドライバー」(ジェイピーエックスイースリーエスブイ)を12月4日から市場投入する。昨年に発売された「JPX 850」の流れを汲んだ機種で、“スライスを抑えてドローボールを打ちやすくする”点に着目した。
“打ち易い”ことを伝える
ミズノのゴルフビジネスは世界規模で復調しつつある。カスタムフィッティングが強みのアイアンを中心に、売り上げが回復してきた。かねて課題だったのが、ドライバー市場で、アベレージゴルファーを中心にしたボリューム市場の開拓が求められてきた。
2年前に発売した「JPX EⅢ ドライバー」は、“スライスを抑えてドローボールを打ちやすくする”というアベレージゴルファー向けの開発コンセプトだった。「EⅢ」第2弾の「ミズノ JPX EⅢ sv ドライバー」も同様のコンセプトを引き継いでおり、よりその機能性を向上させている。クラブの重心をさらにヒール側(手前)に寄せて、振り抜きやすくした。スライスになりにくく、ボールがつかまりやすくなった。
「昨今の市場では、打ち易いドライバーが売れているが、アベレージゴルファーには当社のクラブは難しいというイメージが強い」(ミズノ ゴルフ事業部、長崎俊幸 事業企画部長)。「JPX EⅢ sv ドライバー」を開発した背景には、こうした現状も影響している。「いかに打ち易いクラブかということを伝えていくかがポイント」(長崎 部長)だ。