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三陽商会「Paul Stuart SPORT」
今春から本格デビュー
先行オープンの「イングス」ショップが好調な滑り出し

update: 2013/01/31

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「Paul Stuart SPORT」

「Paul Stuart SPORT」

三陽商会が2013年春から本格的に展開を始める「Paul Stuart SPORT」(ポール・スチュアート スポーツ)。「Paul Stuart」のメンズ・レディスのファッションラインを基にしたゴルフウエアである。「天然志向×機能」をキーワードにして、40代の大人へアプローチする。昨年11月に先行オープンした大阪・梅田の阪急百貨店うめだ本店8階「イングス」のショップは好調な滑り出しで、想定した客層を取り込みつつある。

40-50代の大人のゴルファーへ提案

「ポール・スチュアート スポーツ」開発の目的は、「ポール・スチュアート」ブランドの世界観を広げること。また、天然素材を用いた上質な大人のゴルフウエアブランドが少ない市況も背景にある。30-40代を中心に支持を集めるアスリート系ゴルフウエアが多い中、40-50代の大人のゴルファーを対象にするブランドが求められていた。

同ブランドの特徴は2つ。ビフォー&アフター(ゴルフ場の行き帰り)に着るジャケットなどファッション性を加味した商材からゴルフ雑貨までを揃えた「トータルなスタイル提案」であること、“コンテンポラリー・クラシック”をコンセプトに「天然志向×機能」をキーワードにした商品を扱うこと、だ。雑貨はキャディーバッグ、バッグ、キャップ、グローブ、ベルトなどを揃えた。シューズは展開していない。「天然志向×機能」をキーワードにした素材は羊毛や綿、麻などの天然素材と、合成繊維を中心にした機能性素材を採用した。

テイストはコンテンポラリー、クラシックで、正統派ゴルフウエアブランドを目指す。コンペティターは「ラルフ ローレン ゴルフ」。上質感と機能性が融合したゴルフウエアを意識している。商品ラインナップはテイスト別にライン分けなどはせず、アイテムの組み合わせでプレー用とライフスタイル用のコーディネートを提案。プレー向けのアイテムでも、タウンで着られるアイテムを企画した。メンズではニッカボッカやレイヤード(重ね着)スタイル、レディスではカットソーやクロップドパンツ、ドレスなど。メンズ・レディス共通でアーガイル柄などを採用した。ビフォー&アフターではテーラードタイプのジャケットを提案する。

スタイリング提案は基本マンスリー。3-6月の4カ月に春夏商材を投入する。ブランドカラーはネイビー・グレー・エクリュ(生成色)・ベージュがベース。シーズンごとにアクセントカラーを加える。初シーズンの13年春夏では、3月がベイビーブルーやオレンジ、4月がラベンダーやレモンイエロー。5月がピンクやスカイブルー、6月が赤や白をアクセントカラーにする。