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住友ゴム工業、ダンロップスポーツマーケティング
「ダンロップ」ブランドがバドミントン市場に本格参入

update: 2021/04/30

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主力のラケットでは、 4つのモデル・計9品番を開発

主力のラケットでは、
4つのモデル・計9品番を開発

住友ゴム工業、ダンロップスポーツマーケティングが手掛ける「ダンロップ」ブランドが2021年シーズンより、バドミントン市場に本格参入する。ラケットをはじめ、シャトルやストリング、アパレルまでを揃えたトータル展開だ。

海外のシェア獲得も視野に

2017年、国外で展開していた「ダンロップ」ブランドを買収し、完全な自社ブランドにした住友ゴム工業グループ。煩雑だった権利関係を整理し、世界の全地域で統一して販売できる体制を整える事が主な目的だった。17年以降、テニスカテゴリーなどで「ダンロップ」ブランドへの統合を徐々に進めてきた。

周知の通り、国内バドミントン市場は「ヨネックス」ブランドの一人勝ち状態だ。特に学生層では圧倒的なシェアを持つ。新規参入で簡単に顧客を獲得することが難しい市況である。なぜこのタイミングでバドミントン市場に本格参入するのか? その理由について、住友ゴム工業スポーツ事業本部の山元健 テニスビジネス部長は、「海外市場に開拓の余地があるため」と説明する。また、バドミントンラケットを扱っていた「バボラ」との代理店契約を終了したことも影響しているようだ。

1888年に設立の「ダンロップ」ブランドはかつて、バドミントンでも名が知られていた。再度、バドミントン競技で知名度を上げるべく、本格参入を決めた。国内市場についても、「成熟市場だが、『ダンロップ』ブランドで新風を吹き込みたい」(山元 部長)と考えている。