帝人フロンティア、ウエアラブルのゴルフレッスン機器「MATOUS GOLF」を開発
2月からレッスンプロへの販売を開始
update: 2021/01/26
帝人フロンティアが2月1日から、自社開発したウエアラブルのゴルフスイングレッスン機器「MATOUS GOLF」(マトウス ゴルフ)の販売を開始する。計測用の高機能ウエア(上着)、デバイス、独自に開発したアプリケーションで構成され、場所を選ばず手軽に利用できることが特長だ。
「MATOUS™」、初の実用化
「MATOUS GOLF」は同社が2019年に開発し、ビジネス化を模索していたウエアラブルシステム「MATOUS®」(マトウス)が基になっている。同年に東京で開催された「ウェアラブルEXPO」に出展するなど、市場展開の可能性を検討してきた。元々、スポーツシーンと親和性が高い「MATOUS®」は当初から、ゴルフ種目などでの実用化が期待されていた。アプリケーションを扱うグループの合弁企業、帝人フロンティアセンシング(福岡)とも協業し、システムを開発。2020年春までに製品化する計画だったが、約1年遅れで実用化するに至った。
身体の動きを記録することに重きを置く「MATOUS™MS」がベースになっている「MATOUS GOLF」は、「360°=全方向」からのスイングを計測、再生・分析する機能がある。センサーを搭載した専用の機能ウエア及びセンサーを着用してゴルフクラブを振ることで、専用のアプリを通じて自身のスイングを計測・記録することができる。専用の機能ウエアには、自社の機能素材「ナノフロント」を採用。計測時にウエアが身体からずれないよう、密着する素材が必要だったためだ。
PGA(日本プロゴルフ協会)認定のティーチングプロのアドバイスも参考にして、レッスンプログラムを構築するシステムを備えている同機器。得られたゴルファーのスイングデータを基に、3D画像で再生し見直す、数値化された評価基準により的確なアドバイスを受けるなど、様々な形での利用が可能だ。