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ミズノ、オランダに欧州法人を設立

update: 2020/12/21

コロナ禍でも健闘している 欧州のゴルフ事業

コロナ禍でも健闘している
欧州のゴルフ事業

ミズノはこのほど、オランダ・ロッテルダムに欧州事業を統括する現地法人「Mizuno Europe B.V.」(ミズノ ヨーロッパ 非公開株式会社)を設立し、来年(2021年)1月1日から事業をスタートする。欧州ビジネスの効率化により、業容拡大を図るのが目的だ。

2025年には270億円規模を目指す

同社の欧州ビジネスは、1982年の「Mizuno UK Limited」の設立が契機で始まった。主にゴルフ用品やランニング用品を販売し、業容を拡大してきた。最近では、ハンドボールなどの室内競技や、ユニフォームなどのアパレルビジネスも展開している。

直近の欧州ビジネスの売り上げは、150億円規模まで成長。コロナ禍の影響下においても、今年7-9月(第3四半期)のゴルフ事業やランニング分野の売り上げの合計が前年同期比117%で、好調に推移している。

今回、欧州法人を設立する大きな理由は、ビジネスの効率化だ。既存の欧州ビジネスは、ミズノ海外支店(英国、蘭、独、仏、スウェーデン、デンマーク)とミズノ子会社(伊、スペイン、ノルウェー)が混在する複雑な組織構造だった。そのため、経営判断の迅速化と経営の効率化が課題になっていた。

現地法人「Mizuno Europe B.V.」(岡本充博 社長)の設立を機に、来年1月にはフランス支店を新しいフランス子会社「Mizuno France SAS」に移管。そのほかの欧州支店も2022年には順次、子会社に事業を移管し、欧州の事業拠点を全て「Mizuno Europe B.V.」の子会社にする予定だ。

全体最適の観点から経営判断の迅速化、及び経営の効率化を推し進める。この事業再編により、4年後の2025年には、欧州事業の売り上げを270億円規模まで拡大させる計画だ。