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デサントの新中期経営計画──再び目指す成長路線(上)
日本、中国、韓国の3地域に資源を集中

update: 2019/09/02

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伸び代が大きいChina市場

日本市場(デサントジャパン)はさらに効率化が図れる余地があると判断し、すでに改善に取り掛かっている。韓国(デサントコリア)は、政治面の影響による不買運動が足を引っ張り、「見通しがはっきりしない」(小関社長)状態だ。中国市場は前述の通り、まだまだ伸び代があると分析している。

その中国市場は今期(2020年3月期)で売上高244億円(16.7%増、現地上代ベース)を計画する。今後3年間で、「デサント」ブランド及び中国市場が成長エンジンになると考えている。

通期見通しは、売上高1,440億円、営業利益80億円、経常利益82億円、当期純利益53億円。「今期は例外的な数値になると思う。とにかくやることが多過ぎる上、韓国ビジネスの見通しが立たない。来年になれば、もっと明確な経営計画が語れると思う」(小関社長)。新しい中計の方向性は定まっているが、足元が固まっていない上、韓国ビジネスの先行きが不透明。今期は足場固めに注力し、来年以降、本格的に業容の拡大、収益性の向上に取り組む――という現状認識のようだ。(続く)