ゴールドウイン、アウトドアビジネス
2018年秋冬は2ケタ増で推移
update: 2019/01/28
ゴールドウインの2018年秋冬シーズンのアウトドアビジネスは、主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリー・ハンセン」が2ケタ増と健闘し、引き続き好調だったようだ。11月頃を中心に暖冬傾向だったが、タウンユースにも使用できるアイテムなどの動きが良かった。
「ザ・ノース・フェイス」がけん引役に
主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」(TNF)の18年秋冬シーズンは前年同期比2ケタの増収だった。16年秋冬から17年秋冬の伸び率よりも、高い成長率だったという。伸び率が加速度的に高まっている。ダウンを中心にインサレーション(中綿)仕様のアイテムが市場をけん引しているようだ。ファッションアイテムとして認識されているインサレーション系アウターが高い人気を集めた。
8月末頃からはミドラーやアウターシェルなど端境期商材が動き始めたほか、非アパレル商材では、デイパックやウインターブーツなども2ケタ増と健闘した。暖冬傾向が強かった18年秋冬シーズンだが、幅広い商材がまんべんなく消化でき、好業績につながった。
顧客ニーズがライフスタイル=タウンユース寄りに移行している傾向がある。そのため再度、TNFのコアであるアウトドアシーンを明確にするため、ハイエンドラインの「サミット」シリーズを強化している。昨年11月、東京・原宿でエンドユーザーを対象にした「サミット」シリーズのエキシビションを開催。期間中に8,000人を超える来場客を集めた。