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デサント、韓国・釜山にシューズの研究開発拠点
「DISC BUSAN」を開設

update: 2018/10/26

「DISC BUSAN」を開設し、 10月17日から運営を開始した(外観写真)

「DISC BUSAN」を開設し、
10月17日から運営を開始した(外観写真)

デサントがかねて計画していたシューズの研究・開発拠点──韓国・釜山の「DISC BUSAN」(ディスク プサン)を開設し、10月17日から運営を開始した。「Innovate For Your Best」というコンセプトに基づき、ランニングシューズを中心とした“ハイパフォーマンス”シューズの開発を進める。

アパレルとシューズの開発体制が整う

「DISC BUSAN」は、敷地面積が1万7,82㎡、延床面積が1万5,995㎡(地上8,355㎡、地下7,640㎡)。鉄筋コンクリート造りで、地上2階、地下1階の構造だ。釜山に集まるシューズ開発拠点の中でも、最大規模だという。

同施設は4つの組織──「Research Lab」(リサーチラボ)、「Design Studio」(デザインラボ)、「Material Lab」(マテリアルラボ)、「Product Lab」(プロダクトラボ)で構成。400mのトラックが建物の周囲を一周する形で配置されているほか、各種の研究室、素材テスト室などの研究設備を持つ。

「Research Lab」では、ユーザーのニーズに関する専門的な検証や分析を行うほか、人体工学や生体力学的な分析・研究に基づいて、開発コンセプトを立案する。「Design Studio」では、「Research Lab」で収集・研究した結果を具現化する。工学的なデザインやコンセプトを立案する。「Material Lab」では、トレンド研究を含めた素材の提案、外部との協業による新しい素材の開発、完成品などの性能評価、グローバルに適用可能な品質基準の確立を手掛ける。「Product Lab」では、ラスト(木型)、モールド(鋳型)、ソールの開発やサンプルの製作を行う。

デサントは今年7月19日、大阪府茨木市彩都にアパレルの研究開発拠点「DISC」(ディスク)を開設、運営を開始した。「(アパレルとシューズ)2つの両輪」(石本雅敏 代表取締役社長)で、強みの開発力をさらに強化する目的がある。その体制がようやく整った。