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ミズノ、「ハイドロ銀チタン®」のアイテムに広がり

update: 2018/06/22

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「ハイドロ銀チタン®」を使用した アウターウエア

「ハイドロ銀チタン®」を使用した
アウターウエア

ミズノが企画する、花粉や臭いの原因を分解する「ハイドロ銀チタン®」を使用したアイテムが拡大している。「DR.C医薬」(東京都)が開発した“触媒”機能を応用した商品群で、後加工で製品に付加し、花粉や臭いの原因を分解する機能性を発揮する。

2018年シーズンは6万枚の販売計画

「ハイドロ銀チタン®」はタンパク質を分解して水に変える機能を持つ物質。既存の光触媒機能を進化させ、太陽光が当たらなくても機能性を発揮できるようにした点が特長だ。かねてミズノでは、「花粉(症)対策に有効な機能素材を探していた」(ミズノ、グローバルアパレルプロダクト本部開発・ソーシング部兼グローバルフットウエアプロダクト本部デザイン・開発部、松﨑健氏)。DR.C医薬から提案があり、機能性のエビデンスの裏付けがとれたことで、製品化に踏み切った。

2017年春夏シーズンから、タオルを発売。今年(2018年)春夏シーズンでは、タオルに加え、ゴルフウエアやアクセサリー類など展開アイテムの幅が広がっている。タンパク質を分解する機能は消臭や抗菌、花粉予防など切り口を変えた機能訴求が可能。最も体感しやすいものは、汗の臭いを抑える機能性だという。抗菌消臭と同様の効果が表れた。

展開アイテムもゴルフ、アウトドア、ベースボール、生活者(ライフスタイル)向けと幅広い。今シーズンは併せて6万枚の販売を計画している。上代価格は通常製品より約20-30%割高だというが、新しい機能性提案に期待を掛けている。機能性の持続に関しては、50洗の試験を行った。