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東洋紡STC、繊維第1事業総括部スポーツアパレル事業部
強みは“開発型商社”──幅広い生地提案が可能に

update: 2017/11/24

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国内大手ブランドとの関わりを強化

「強みは“開発型商社”であること」と語る 住田事業部長

「強みは“開発型商社”であること」と語る
住田事業部長

下期以降の強化ポイントは、主力のスポーツアパレル事業では、国内の大手ブランドとの関わりをより深めていくことだ。QR(クイック・レスポンス)体制の精度向上も重要な取り組み課題である。ゴルフウエアはプレー人口が漸減する中で、パイの取り合いになっている。得意とする短繊維と長繊維の混紡素材が、ゴルフウエア分野で差別化小座に担っている。また、学販のシェア拡大も継続した取り組みだ。

スポーツ関連ではそのほか、アスレジャー市場に伸び代があると見る。杢やウール混などタウンユースも可能な素材が動いているという。カジュアル分野では、着実に拡大を続けるニットシャツ「ゼットシャツ」が強化点。ロードサイド型の大手紳士服専門店との取り組みも順調に増えている。

強みは“開発型商社”であること。短繊維、長繊維のほか、複合型の開発・提案もできることだ。製品事業では、インドネシアの拠点が強みになってきた。昨年1月、ニット編立と染色加工を担う新工場の運営を開始。縫製まで一貫した生産体制が整った。「日本と同じ品質の製品が作れる」(住田事業部長)という。開発型の差別化できる生地を生産することができる。日本市場以外への販売が進んでいないため、この点も強化ポイントだ。