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ゴールドウインの研究開発施設
「ゴールドウイン テック・ラボ」が本格始動

update: 2017/11/10

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本格稼働を始めた「ゴールドウイン テック・ラボ」

本格稼働を始めた「ゴールドウイン テック・ラボ」

ゴールドウインが新設した研究開発施設「ゴールドウイン テック・ラボ」がこのほど、本格的に稼働した。創業の地・富山のオフィスに隣接した場所に開発拠点を設けた。素材の検査や試験、パターンの検証、縫製など、一貫したスポーツウエアの開発が可能になった。

「一貫した開発体制が一番のメリット」

渡辺貴生取締役副社長は「一貫した開発体制が 『テック・ラボ』最大のメリット」だと説明する

渡辺貴生取締役副社長は「一貫した開発体制が
『テック・ラボ』最大のメリット」だと説明する

ゴールドウインは11月7日、富山オフィスでの決算発表会に合わせ、「テック・ラボ」をメディア関係者に公開した。総投資額は5億円。「ゴールドウインテクニカルセンター生産センター」の1階フロアに開設した「テック・ラボ」は、約1,000坪のスペースに、スポーツウエアの開発に必要な機器や施設を網羅している。

「テック・ラボ」では、素材や製品の品質検査──耐摩耗性、堅牢度などを測定するほか、三次元の人体スキャン装置やパターン作成、人工的に作り出した過酷な気温環境下での試験室など、高機能なスポーツウエアを開発する上で必要な取り組みを、総合的に行うことができる。

品質検査室もガラス張り

品質検査室もガラス張り

同社の渡辺貴生 取締役副社長執行役員 事業統括本部長は「テック・ラボ」の意義について、「一貫した開発体制が一番のメリットだ」と説明する。「製品の品質の保持力を高めることが目的」(渡辺副社長)だ。また、人工クモ糸を開発したスパイバー社との共同開発も同施設で実施する。