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デサント
「デサント」ブランドの直営店ビジネス
卸の自主管理売り場との相乗効果も念頭に

update: 2017/10/13

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出店を進めている「デサント ブラン」業態 (藤井大丸店)

出店を進めている「デサント ブラン」業態
(藤井大丸店)

デサントが社名ブランド「デサント」の直営店ビジネスを拡充している。既存の卸ビジネスへの相乗効果も念頭に入れた施策で、計画的にショップ展開を推し進める。今年9月には、京都・藤井大丸に「デサント ブラン」を出店した。2年後の2019年3月期には、10店舗の出店を計画する。

順調に店舗網が拡大中

デサントは社名ブランドで、連結売上高トップの「デサント」を重点的に強化している。その1つの取り組みとして、2015年9月にオープンした東京・代官山の「デサント ブラン」を皮切りに、福岡・大阪・丸の内と順次、路面およびショップインショップで出店を推し進めてきた。

今秋時点で、「デサント ブラン」の店舗数は、藤井大丸店を加えて、計6店舗。2019年3月期には、10店舗の出店を計画する。ちなみに、代官山・福岡・大阪のエキスポシティ店の上期(2-8月)実績は、前年同期比20%強の増収だった。

数年来、同社は根幹ブランドの「デサント」において、“タウンユース”も視野に入れた総合的なライフスタイル提案に力を入れてきた。その典型例が、国内の水沢工場で生産する「水沢ダウン」や、タウンユースを念頭に置いた「オルテライン」などの商品群だ。スポーツシーンをルーツにする、幅広いライフスタイル(場合によっては、ファッション切り口)のブランドとしての可能性を模索している。ブラント価値を高める継続した取り組みの一環でもある。

全社でも売上比率のトップになった「デサント」ブランド。国内のみならず、世界市場で自由に販売できるメリットがある。スキーウエアとしての定評はあるが、タウンユースやカジュアルシーンにおける「デサント」ウエアの認知はまだまだ低い段階だった。