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ダンロップスポーツ、来期めどに親会社の住友ゴム工業と合併

update: 2017/08/30

ダンロップスポーツ、2016年12月期  財務諸表(表1)

ダンロップスポーツ、2016年12月期
財務諸表(表1)

ダンロップスポーツと住友ゴム工業が29日、来期(2018年1月1日)をめどに親会社・住友ゴム工業とグループ企業であるダンロップスポーツが合併する旨を発表した。住友ゴム工業が存続会社となり、ダンロップスポーツは上場廃止のうえ、消滅する。

グループの経営資源の有効活用を目指す

ダンロップスポーツ、2016年12月期  部門別売上高(表2)

ダンロップスポーツ、2016年12月期
部門別売上高(表2)

今回の合併は簡易合併で、ダンロップスポーツの普通株式1株に対して、住友ゴム工業の普通株式0.784株を割り当てる。今年12月28日に住友ゴム工業がダンロップスポーツを完全子会社化した上で、来年1月1日に合併する計画だ。また、今年4月に両社が共同で設立した「ダンロップ」ブランドを管理する会社、ダンロップインターナショナルの全株式を今年12月28日に住友ゴム工業へ譲渡する契約も結んだ。

合併の目的は、住友ゴム工業の持つ資金や材料・研究部門などの経営資源を活かすため。また、「ダンロップ」ブランドの価値向上、スポーツ事業の拡大に人材と経営資源を投入する目的もある。


ダンロップスポーツ、2017年12月期  第2四半期 財務諸表(表3)

ダンロップスポーツ、2017年12月期
第2四半期 財務諸表(表3)

住友ゴム工業はタイヤ・スポーツ・産業品他の3つの分野で事業を展開するが、さらにスポーツ事業の拡大を目指して、今回の決定に至った。ダンロップスポーツは2003年7月、住友ゴムのスポーツ事業部門が分社独立して設立された。06年10月には、東証一部への上場を果たした。

ダンロップスポーツの2016年12月期の連結売上収益は732億円、営業利益が40億円。今期の第2四半期は微減収・増益と堅調な推移だった(8月24日更新の関連記事 「ダンロップスポーツ、2017年12月期第2四半期」 を参照)。住友ゴム工業の2016年12月期の連結売上収益は7,566億円、営業利益が732億円。通期では、売上収益8,600億円、営業利益630億円を計画している。