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ダンロップスポーツ、テニスビジネス
2017年度上期は順調な推移

update: 2017/07/13

健闘したアクセサリー類。写真は「スリクソン」

健闘したアクセサリー類。写真は「スリクソン」

ダンロップスポーツのテニスビジネの2017年度上期は、主力のラケットが苦戦傾向だったが、アパレルやアクセサリー類が健闘し順調な推移だった。下期は新製品の投入が予定されており、反転攻勢を目指す。

小規模ながら、バドミントンが健闘

テニス市場は一時のブームが落ち着き、インドア系競技の人気が高まっている背景も影響して、やや停滞傾向にある。17年春夏は比較的、天候に恵まれたため、テニスボールなどの消耗品やアクセサリー類を中心に堅調な推移だった。デサントがライセンス生産しているアパレルの「スリクソン」「バボラ」も全体的に伸びている。

アパレルも着実に伸びている(「スリクソン」)

アパレルも着実に伸びている(「スリクソン」)

その半面、主力のラケットの動きが鈍かった。アパレルを除くダンロップスポーツの上期業績(1-6月)は対前年比95%。買い替え需要の期間が長くなっていること、エントリー層の減少などもあり、ラケットが苦戦した。

テニスボールは1ケタ台後半の伸びと好調だった。「バボラ」ブランドのストリングも健闘したという。デザイン性を考慮したトートバッグ、バックパック類などアクセサリーが好調だった。

ラケットでは、「バボラ」が復調傾向にある。シェアを伸ばしてきた「スリクソン」には一服感があるようだ。一方、規模は小さいが、バドミントンが「バボラ」のラケットを中心に売り上げが前年比150%と成長した。予算もクリアし、取扱店も増加したという。

下期は、新製品の投入が予定されているため、堅調な推移になる計画。通期(2017年1-12月)では、前年比1ケタ台前半の増収を予測している。