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ミズノ、サッカースパイクシューズ
既存モデル「イグニタス」「バサラ」を「レビュラ」に集約

update: 2017/06/19

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新しい柱の1つにする 新モデルの「レビュラ」

新しい柱の1つにする
新モデルの「レビュラ」

ミズノはサッカースパイクの既存ライン「イグニタス」と「バサラ」を集約した後継モデル「REBULA」(レビュラ)を7月から発売する。主力の一角を占める2ブランドを発展的に解消し、新しいモデルへ統合する。既存の2モデルが市場で一定のシェアを占めてきたが、市場ニーズの変化に対応するべく、思い切ったラインナップの再編成を実施する。

スピードとコントロール機能を重視

今回の大きな再編を決めた理由は2つ。1つ目は、2009年にデビューした「イグニタス」(契約プロ、本田圭佑選手の無回転フリーキックを意識した)の開発コンセプトが、現在の市場ニーズに合わなくなってきているのでは? という自問自答。売り上げは安定しているが、大きく伸びてはいなかった。2つ目は、プロモーションの効率化。モデル名を集約することで、より効果的なプロモーションが展開できると判断した。

「イグニタス」は前述の通り、本田選手の無回転キックを意識したモデルだが、一方の「バサラ」は、契約プロの岡崎慎司選手が求めるスピード性を重視して開発され、2014年にデビューした。同社では本田・岡崎両選手のほか、吉田麻也選手を加えた3人をプロモーション上の主力契約プロに位置付けている。当然、彼らからスパイクシューズに必要な機能性をヒアリングしているが、各選手のポジションは異なるものの、求められる要素が似通ってきたことも、今回の「レビュラ」開発につながったようだ。

「3選手ともポジションは異なるが、素早い動きでボールを確保するスピード性、正確なパスとドリブルに必要なコントロール性という点は共通していた。こうした“決定的なプレー”をサポートする後継モデルの開発を考えた」(コンペティションスポーツ事業部 事業企画部事業企画1課、北浦洋祐アシスタントマネジャー)