エスエスケイ、ベースボールビジネス
今期は103%の見通しに
update: 2017/06/14
エスエスケイ(大阪市)の2017年度(2017年7月期)のベースボールビジネスは、前年比103%の見通しだ(「エスエスケイ」ブランドのみ)。主力のウエアのほか、グラブの堅調な推移が見込めるという。来期は105%と更なる増収の計画を立てている。
アパレル商材がけん引役に
堅調な推移を支えているのは、売り上げの36%を占めるウエア類。今期も2%増を計画している。“昇華プリント”を使用したユニフォーム関連が好調で、試合用・練習用などその着用シーンも広がっている。昨今、同業他社も昇華プリントを使ったウエア類を強化し始めた。こうした市況に対応するべく、新たに昇華プリントによるトレーニングウエアの提案も始める。これは野球に限定していないマルチなトレーニングウエアに位置付ける。
同社ではユニフォーム関連のほか、コンプレッションアンダー「エアリーファン」も売り上げ増に貢献している。従来型の締め付けが強いタイプではなく、身体の動きに沿って緩やかに伸びる。ポリエステル100%素材のため、従来のモデルより軽量になった。アンダーシャツの売り上げの半数を占めるまでに拡大した。9月末ごろから市場へ投入予定で、パーソナルユースを狙っている。
グラブでは、新しく立ち上げた「プロエッジ」が堅調な推移。すぐに使える型付け済みのグラブ「スーパーソフト」シリーズと併せて、グラブの2本柱に位置付ける。「スーパーソフト」は前からあった商材だが、分かりやすく再編集して打ち出した点が評価を受けたようだ。2017年シーズンは前年比で50%増と出荷数が増加した。
スパイクシューズの2017年度見通しは1%減だが、“紐靴”ではない、いわゆる“マジックテープ”を使用した「交互締め3本ベルト」形式のシリーズが拡大している。シューズ全体の80%までシェアが拡大し、完全に主力モデルになった。