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主要合繊メーカー、2018年春夏展まとめ〈番外編〉
三井物産アイ・ファッション
5つの切り口で提案

update: 2016/12/22

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主力素材の1つ、「パーテックス」

主力素材の1つ、「パーテックス」

3回にわたり、「主要合繊メーカー、2018年春夏展まとめ」と題してレポートしてきたが、今回は“番外編”として、三井物産アイ・ファッションを取り上げる。厳密には商社に分類されるが、スポーツ向けの機能素材を提供しているため、追加でレポートする。

「パーテックス」──キーワードは、ストレッチ・エコ・軽量・耐久性・カジュアル

前回までに取り上げた合繊メーカー5社(東レ、帝人フロンティア、東洋紡STC、旭化成アドバンス、ユニチカトレーディング)は春夏と秋冬の2シーズンに展示会を開催している。三井物産アイ・ファッションは年1回の開催だ。主力素材は、ナイロンの高密度織物を主体にする「PERTEX®」(パーテックス)と、中綿やテキスタイルで保温性・快適性を持つ「PRIMALOFT®」(プリマロフト)である。

2016年秋冬シーズンの輸出の出足はまずまずだという。海外のカジュアルユースのライフスタイル分野は停滞傾向だというが、欧州のアウトドア市場は良いようだ。ちなみに2017年春夏の見通しは、為替の影響もあり見極めが難しいようだ。秋冬よりも量が減る傾向にあるという。

「パーテックス」は主にアウトドアやスキー関連のスポーツブランドに採用されている事例が多い。メンズカジュアルなど、一部でアパレルブランドへの展開も徐々に増えつつある。今回は、5つのキーワード――ストレッチ・エコ・軽量・耐久性・カジュアルを基に提案した。ポリウレタンを使用せずストレッチ性を持たせた「パーテックス ストレッチ」シリーズを新たに提案した。また、再生繊維を使ったエコロジーがセールスポイントの商品群も出展した。“軽量”の提案では、「パーテックス カンタム GL」を展開。7および5デニールの糸を使用した、同シリーズの最軽量テキスタイルだ。