TOP > 企業レポート > 三陽商会、ゴルフウエアブランド 「Paul...

三陽商会、ゴルフウエアブランド
「Paul Stuart SPORT」が撤退へ

update: 2016/10/31

「Paul Stuart SPORT」

「Paul Stuart SPORT」

三陽商会のゴルフウエアブランド「Paul Stuart SPORT」(ポール・スチュアート スポーツ)が来年2月をめどに撤退する。10月28日、同社が発表した「構造改革と新経営計画の目指す方向性」の中で明らかにした。

ポスト「バーバリーゴルフ」を目指し、2013年立ち上げ

「ポール・スチュアート スポーツ」は2012年秋、青山や銀座の直営店のほか、関西では阪急うめだ本店の「イングス」で先行販売を始めた。翌2013年の春から本格的にスタートした。長年、同社が手掛けてきたライセンスブランド「バーバリー」のゴルフライン「バーバリーゴルフ」に替わる新ブランドとして、主販路の百貨店を中心に期待が集まっていた。

ビフォー&アフターまでをカバーする幅広いアイテム展開と、天然素材・機能素材の両立が同ブランドの特長だ。コンペティターは「ラルフ ローレン ゴルフ」で、上質感と機能性が融合したゴルフウエアを目指した。3年後の2015年には売上高50億円(小売りベース)を計画していた。

「バーバリーゴルフ」からの顧客の移行に力を入れてきたが、同ブランド並みの売り上げを確保するまでには至らなかった。長らくゴルフウエア市場で存在感をアピールしてきた同社だが、今回のブランド撤退で一旦、同市場からは姿を消すことになる。