GAP 2015 年秋展示会
日本上陸20周年
ブランドの真の姿に迫る
update: 2015/06/15
2015年秋に日本上陸20周年を迎える「GAP」が、6月3、4日に2015年秋展示会を行った。
これまでのGAPの歴史において大切にしてきた「オーセンティックでありながら常に進化をし続けること」「着る人の個性を最大限に引き出し表現すること」と言った“信念”に裏打ちされながらも、時代に寄り添い自在に変容を続ける姿勢をGAPらしさと捉え、2015年秋は自らの原点を見つめ直し、ブランドの真の姿に迫りまるコレクションを発表した。
今シーズンはブランドのルーツである『デニム』に焦点を当て、現在のアメリカンカジュアルを伝えていく。オーセンティックでありながら新しさもあり、ファッショナブルでありながら気負わずまとうことができるアイテムで構成。原点回帰することで見えてくるリアルな“今”のGAPを映し出す。
8~9月は「アメリカン セットラーズ」というテーマで、1969年にサンフランシスコでデニムとレコードを扱うセレクトショップとして誕生した、当時のGAPを彷彿させるコレクションを展開。デニムがワークウェアからファッションアイテムへと進化を遂げた60~70年代に敬意を表し、アメリカンカジュアルをストレートに訴求する。
9月は、メンズでは「ハイブリッド バイカー」、ウィメンズでは「ワイルドフラワー+ハーブ」をテーマに展開。メンズ、ウィメンズ共に“カーキ”をメインカラーに、落ち着きのあるアースカラーのパレットで秋のアメリカンカジュアルを体現したコレクションを展開していく。
10月は「ブラックテクスチャー」と言うテーマで、濡れたアスファルトや大理石、動物の毛皮や羽など、様々な異なる素材が放つグレースケールでグラデーションを構築し、都会的で凛としたモノクロームの世界観を表現。GAPの強みであるデニムやカジュアル感のあるニットをあえてワントーンで見せることで、シックでモード感もありつつ、単色だからこそ、素材の持ち味、真のカジュアルを丁寧に打ち出さなくてはならないコレクションになっている。
20年目の節目となる今秋は『真のGAP』を感じられることになりそうだ。
(ファッションライター 苫米地香織)