フルカウント 2015年秋冬展
デニムベースに絞り込み、2ケタ成長
update: 2015/05/25
ジーンズメーカー、フルカウント(大阪市中央区)の2015年秋冬展は、主力のジーンズを軸にトップスも揃えて、トータル展開を進める。ジーンズでは、2つの異なるデニム素材を5つのシルエットモデルに落とし込んでいる。
海外も好調に推移
過去2-3年は120-130%の売上推移で、増収基調にある。展開アイテムをデニムベースに絞り込んできた企画が、セレクトショップやジーンズ系専門店を中心に支持を集めたようだ。国内の販売店舗は120-130店舗。海外はアジア地域を中心に30店前後で展開する。海外ビジネスも好調な推移だという。95%がセレクトショップで百貨店には卸していない。円安等に伴う上代価格の変更はしていないという。
主力商材のジーンズは4-5年前から、徐々にラインナップを増やしてきた。クラシック・ストレート、ミドル・ストレート、スリム・ストレート、テーパード・ミドル・ストレート、ナロー・ストレートの5つのタイプを定番企画にする。素材は13.7オンスと15.5オンスのジンバブエコットンを使用している。上代価格はいずれも2万2,800円(本体価格)。すべてメンズだが、レディスモデルは1型だけ、スリム・ストレートを企画している。
昨今はトレンドを反映して、「NO.1108」と呼んでいるスリム・ストレートのモデルが人気だという。今年のトレンドであるクラッシュ加工のアイテムも一部、提案しているが、店頭では80%の顧客がワンウオッシュのプレーンなスタイルを好むという。
トップスも約100型展開
ジーンズに加え、トップス類も約100型を提案している。デニムジャケットやシャツ類、スエットやTシャツなどのニット類を企画した。
米国のメンズブランド「Brown’s Beach」(ブラウンズビーチ)のライセンス品も展開している。2010年から企画をスタートさせたブランドで、1900年代前半のレトロなテイストが特徴だ。
展開アイテムはジャケット、コート、ベストなどアウター類と帽子やマフラーなどのアクセサリー類。上代はジャケットが4万7,000円、コートが7万2,000円、ベストが3万4,000円(いずれも本体価格)。
(樋口尚平)