アングル、2015年秋冬展
日本製を再度アピール

update: 2015/04/09

肌着専業メーカー、アングル（大阪）の2015年秋冬展。インバウンド需要も意識し、“日本製”にこだわった商品提案を強化する。グループ企業のフジボウテキスタイルの国内工場（大分工場、和歌山工場等）を活用し、糸から製品まで一貫生産する日本製をアピールする。

ブランドでメリハリ、インバウンド需要も意識

百貨店流通を中心に上質な肌着を提供するアングル。現在はフジボウグループに所属するが、日本製、上質感は以前と変わらない強みになっている。国内工場を活用した日本製を差別化ポイントにし、再度エンドユーザーへアピールする狙いがある。

メンズでは、和歌山工場の加工技術を活用した年間定番「N－ONE」（エヌワン）を引き続き提案する。吸水速乾加工「パールローレル®」を採用し、ビジネスシーンなど年間定番アイテムとして、拡販を進めているアイテムだ。綿100％の風合いを生かしつつ、吸水速乾機能を付加した。店頭においても健闘しているという。

来年が“申年”（さるどし）のため、縁起が良いとされる“申赤”の下着も提案する。インバウンド需要も期待されるため、年末からのオケージョン需要の色合いは強いが、売上増が期待される商材である。

ライセンスブランドの「ポール＆ジョー」では、10月の「ハロウィン」に向けた“オケージョン”需要向けのアイテムを新たに展開する。元々、同ブランドのメンズアイテムでは、クリスマスやバレンタインなどオケージョン需要が多かったため、新たな試みとして、ハロウィン向け商材を提案した。

レディス、「美Style」で新アイテム

レディスでは、2014年秋冬からスタートした「美Style」シリーズで、新たにシアバター配合のアイテムを投入する。両面起毛タイプで、リラクシングに重点を置いた商材だ。初シーズンの反応はまずまずだったそうで、百貨店の40－50代といった次世代顧客へ向け、一定の認知度を広められたようだ。

ナイトウエアでは、先シーズンに引き続き、クリスマスカードなどのデザインで有名な「Hallmark」（ホールマーク）との協業を展開する。今シーズンから「アングル」との協業に変更し、通年で展開できるようにした。ミッシー、ミセス層ヘ向けて、新しいスタイリングのナイトウエアを提案・浸透させる狙いがある。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（樋口尚平）