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グンゼがレッグウエアの新ブランド「COSMEDICAL」を発売

update: 2015/02/05

“脚のアンチエイジング”を切り口にした 「コスメディカル」

“脚のアンチエイジング”を切り口にした
「コスメディカル」

グンゼがレッグウエアの新ブランド「COSMEDICAL」(コスメディカル)を2月下旬から発売する。中期計画「CAN20」で謳っている人々の“クオリティ・オブ・ライフ”(QOL)の向上に貢献する取り組みの一環で、健康・医療関連分野を成長の核にする。“脚のアンチエイジング”に着目した「コスメディカル」はその第1弾と言ってもいいだろう。

「姿勢」「巡り」「美肌」──3つのポイント

「コスメディカル」の特徴は「姿勢」「巡り」「美肌」──3つのポイントだ。「美は脚から」という発想を基に、履くことで女性の美容と健康を促進できるレッグウエアを企画・開発した。“脚のアンチエイジング”が商品の切り口だ。

アンチエイジング(加齢による老化を抑制すること)について一般の女性からアンケートを募ったところ、20代後半から急速に関心の高まることが分かった。30-50代では80%以上の女性がアンチエイジングについて関心を持っているという結果になった。アンチエイジングのために実践している対策について、全世代に共通していることが「運動・姿勢改善」という意見。同社ではこの世代共通の対策に注目し、履くことで美容と健康をサポートできるレッグウエア「コスメディカル」を開発するに至った。

「姿勢」「巡り」「美肌」を訴求ポイントに据えて、蓄積してきた自社のノウハウを活用し、この3つの要素をサポートする機能性を「コスメディカル」に盛り込んだ。補正下着や編立技術など、すでに確立している技術をフル活用した。

「姿勢」では、「骨盤を引き締め美しい姿勢をつくる」ことに焦点を当てた。腰部分に歪んだ骨盤を正しい位置に近付ける「コアサポート設計」を採用。たるみが気になるヒップを引き上げる構造で、美しい姿勢を補佐する。腰の両端には、正しい着用位置を確認できる「ポジションマーク」も付けている。「巡り」では、脚の血流促進をサポートする機能を付加した。リンパ節が集中する脚の付け根部分の「鼠径部」(そけいぶ)や膝裏の「膝窩部」(しっかぶ)の着圧を緩くし、血流やリンパの流れを阻害しないよう留意している。「美肌」では、肌の潤いを守るため、素材に保湿成分を練り込んでいる。ストッキングには米ぬか由来の抗酸化成分「天然ライステロール™エステル」および保湿成分「γ(ガンマ)-オリザノール」をポリウレタンに練り込んだ。タイツ・レギンスの素材のナイロンにはコラーゲンを後加工で配合した。

働く女性にも提案

各部に適切な着圧に仕様が特長

各部に適切な着圧に仕様が特長

ターゲット層は20代後半から50-60代と幅広く、働く女性も視野に入れている。機能性の説明が必要な商品のため、百貨店やドラッグストア、量販店など、機能面をエンドユーザーに伝えられる売り場を選んで展開する。初シーズン(15年春夏)は全販路で約900店舗において販売する。初年度売上高は3億円(上代ベース)を計画する。

展開する商品ラインナップはストッキング(本体価格1,300円)、30デニールのタイツ(同1,500円)、10分丈の30デニールのレギンス(同1,500円)の3タイプ。3月からは中国や香港、韓国など海外でも販売をスタートする。

従来のストッキングに比べ高い上代設定だが、児玉和 代表取締役社長は「付加価値に見合った商品だからこの価格設定になった。売り値を上げていくことが目的ではない」と説明した。また、白井文 社外取締役は「『コスメディカル』には働く女性をサポートする一面もある。QOLの向上に(インナーという)“本業”で貢献できることがベストだ」と語った。

(樋口尚平)

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