チュチュアンナ 2015年春夏シーズン
テーマは「Vintage」、1970年代をモチーフに
update: 2015/02/02
靴下・インナーウエアのチュチュアンナ(大阪)は2015年春夏シーズンで、「Vintage」(ビンテージ)をテーマに、「Vintage Feminine」(ビンテージ・フェミニン)と「Vintage Casual」(ビンテージ・カジュアル)を意識した商品群を企画した。1970年代をデザインのモチーフ(主題)に取り上げた。総柄のロゴや花柄、レース使いが特徴のほか、引き続き白や黒など無地の靴下が売れ筋になると予測している。
キーワードはクルーソックス、スポーツテイスト
15年春夏のトレンドはトップスが70年代、ボトムスが90年代といったハイブリッド型のコーディネートが主流になるとみる。昨年来、テニス競技などで見掛けた白をベースにした“ラインソックス”など白や黒の無地ものの流れは続いているようだ。引き続き、アイテムではヤング中心にクルーソックスがメーンに、テイストではスポーツ系にフォーカスする。
昨今の売れ筋では、折り返したシュート丈のシューズが多く、ルーズソックスの大人向けモデル“クシュクシュソックス”(25-35cmのレングス)にも動きがあった。スニーカー系シューズの足元に合うデザインのソックスが広く支持を集めたようだ。売れ筋カラーは昨年以上に“白”が強い。昨年の真っ白から、今年はオフホワイトやサックス、イエロー系などへ移行している傾向があるという。
今春もこうした流れは続くと見ている。カジュアルシューズでは“厚底”デザインのスニーカータイプやスポーツサンダルなどを予測。少し長めのソックスを折り返す、あるいはルーズソックスのように生地を寄せて“クシュクシュ”感を出すなどのスタイルを提案した。
クルーソックス、白ベースのラインソックスのほか、部分的にシースルーのモデルも増えている。ターゲット層は幅広く想定し、売れ筋商材の1つに位置付ける。そのほかには、スニーカー向けに丈の長さを変えた3タイプを企画。スリッポンに合うモデルも提案した。タイツはプレーンテイストにトレンドが振れているようだ。靴下との重ね履きもあるという。インナーと共に強化カテゴリーであるキャリアやヤングミセス・ミセス向けでは、“口ゴム”部分を幅広くし、快適性などの機能性を重視したモデルも投入する。
「運命のブラ」に春物、インナーの新ラインも登場
インナー関連では、昨秋デビューした「運命のブラ」(本体価格1,900-2,300円)の好調が続いている。インナーの売上比率の20%を占めるまでに成長したという。15年春夏では、2月に従来モデルのパターンを変えたものを投入。夏シーズン(5月展開モデル)ではカラーも4色に増やし、胸のサポートを長時間キープするタイプなど、機能面でも新しいモデルを企画した。花柄や透け感といったトレンドの要素も盛り込んでいる。
インナーにおいてもターゲット別の商品展開に力を入れている。①ヤング・ヤングキャリア、②キャリア・ヤングミセス、③ミセス、と大きく3つの客層に分け、デザインや機能面などを変えて、細かなニーズに応えようとしている。①の軸アイテムが「運命のブラ」、②が「脇と背中すっきりブラ」、③が「後姿すっきりブラ」だ。
また、働く女性を想定した新ライン「はたらくときも、ラクして美胸!」(本体価格2,000円)をスタートする。ノンワイヤーブラで、デザインもビジネスシーンを想定し、プレーンなテイストに仕上げている。
(樋口尚平)