グンゼ 2015年春夏展
ライン再編、ブランドの住み分けが明確に
update: 2014/09/16
グンゼは2015年春夏シーズンのメンズ肌着において、50-60代男性を対象にした「GRANDFIT」(グランフィット)を「快適工房」に吸収し、ブランドのラインナップを再編する。「GRANDFIT」に類する商品群は、ボリュームラインの「快適工房」で「機能ボトムシリーズ」として展開する。これで、「YG」「BODY WILD」「COOLMAGIC」と併せ、ブランドのラインナップが明快になった。
「YG」── “着心地”重視のボクサーブリーフを提案
2014年春夏シーズンから全面刷新し、新ブランドとして再スタートを切った「YG」(ワイジー)。“着心地”を重視した機能性提案は14年秋冬、15年春夏も継続する。15年春夏シーズンでは、身体のラインに合わせて着圧を均一にする「アルゴフォルムカット」をボクサーブリーフにも応用する。トップス同様、ボクサーブリーフ向けに着圧シミュレーションを実施し、「絶妙のフィット感」を追求。トップスの“着心地”をボトムスの“穿き心地”の改善に活かした。また、トップスではカラーバリエーションを拡大。季節感の演出と買い足しの促進を狙っている。
「BODY WILD」(ボディワイルド)では、アウターにも着られるTシャツを企画。1940-50年代に流行した“フリーダムスリーブ”を採用した。素材はワッフル、杢調天竺を使用し、カジュアルテイストを加えている。そのほか、盛夏対応のアウターシリーズ「coolnista」(クールニスタ)を展開。デザインと吸汗速乾機能を兼ね備えた素材で、重ね着が特徴だ。Tシャツなどトップスのデザインは、ボトムのボクサーパンツと同じ柄に仕上げた。
「COOLMAGIC」(クールマジック)では、クラボウと共同開発した機能糸「クレメルマスター」を採用。レーヨンの中空糸の中に適度な空間を作りながらポリエステルを配している。吸汗性、速乾性に富んだ素材で、消臭機能も向上した。
レディス「Tuche」でトップスを展開
レディスのインナーブランド「Tuche」(トゥシェ)では、トップスを展開する。ニットやシャツなどと重ね着し、コーディネートの1アイテムに位置付ける。またショーツでは14年秋冬に続き、サプリメントを模したパッケージを提案。用途別に分かりやすさを重視した。
「KIREILABO」(キレイラボ)では、肌面に綿を100%配した新開発の編立を採用した「肌側面100%シリーズ」において、ノンワイヤーブラと樹脂ワイヤーブラの2品番を拡充した。また、完全無縫製シリーズでは、綿の混率が65%と従来品よりも高いアイテムを開発。より肌触りの良さが向上した。
(樋口尚平)