ニイヨンイチ 2014年秋冬展
今秋からレディスの新ブランド「Letissu」をスタート
メンズ「DENI trip」は3シーズン目
update: 2014/05/22
有限会社ニイヨンイチ(岡山県倉敷市)は今秋から、レディスの新ブランド「Letissu」(ルティッシュ)をスタートする。デニム素材、ボトムアイテムを中心に“大人の女性のきれい目カジュアル”を提案する。また、2013年秋冬からスタートしたメンズブランド「DENI trip」(デニトリップ)は、14年秋冬展で3シーズン目を迎えた。
欧州のワーク、ミリタリーがベース
レディスの新ブランド「Letissu」は欧州のワークやミリタリーのテイストを取り入れた。ブランド名は生地・織物といった意味があるという。ターゲット層は30代の働く女性で、カジュアルになり過ぎない大人のきれい目ウエアを目指している。
素材はデニム、アイテムはボトムが主体だが、テンセル100%のソフトな生地のシャツや、テーパードシルエットのデニムパンツなど、きれい目カジュアルを意識した仕上がりだ。初シーズンの展開型数は50型。80-90%が地元・児島や国内工場で生産した日本製だという。
上代設定はボトムが1万2,000-1万4,000円前後、シャツも同様の価格帯だ。ワンピースなどは1万円後半から2万円台とやや高くなる。販路は、レディスを主体にしたセレクトショップや、インポート商材を扱うショップなど。展示会ではボトムの評価が高かったという。
メンズブランドの「DENI trip」は日常着に位置付けている。店頭展開も今春で2シーズン目に入り、徐々に店頭へ定着しつつある。主力の販路はメンズ系や、雑貨主体のセレクトショップで、個性的なブランドを求める店舗が多いようだ。ターゲット層は30代を中心としたヤングアダルト層。生産はすべて児島で行っている。
アイテム展開は、定番であるインディゴのジーンズのほか、カラーパンツもラインナップ。加工はワンウオッシュが基本で、こちらもレディスの「Letissu」同様、きれい目のカジュアルを意識した。パターンは細身で、パンツの股上は浅い。素材はワーク、ミリタリーテイストの仕上がりだ。
上代設定は、フルレングスのパンツで1万5,000円、布帛シャツが1万2,000-3,000円、アウターは2万円前後になる。今後は、品番が少ないトップスに力を入れる。Tシャツ、パーカーなどのカットソーも視野に入れる。今春、岡山に直営店を出店した。展示会の受注量も増える見込みで、徐々に売上規模が拡大しつつある。
(樋口 尚平)