リージーンズの歴史を表す33の展示品
Lee125yearsCELEBRATION 開催
貴重な資料を垣間見る
update: 2014/05/15
今年でブランド設立125周年を迎えた“Lee”が5月9~11日の3日間、東京・原宿のラフォーレミュージアム原宿にてLee125YEARS CELEBRATION ARCHIVE EXHIBITIONを開催。125年前に正統派デニムブランドとして誕生し、世界的なブランドとして確立してきた今日までの歴史の始まりを感じ取ることができるヴィンテージアイテム33点が展示された。アメリカのリー本社のアーカイブ博物館に保管されていた製品の他、Free&Easyなどで所有していた貴重なアイテムを見ることができた。
展示アイテムには1900年代初めの頃に作られたレールワーカー(鉄道員)仕様のウェア、世界大戦時に工場で働くことになった女性たちの為に作られたカバーオールタイプのワークウェアなど、様々な職業に合わせた仕様を施した当時の製品が並び、当時の歴史的背景や工場で働く人たちが安全且つ機能的に仕事に取り組めるようにとデザインされていたことが分かる資料である。
他には鉄道員向けに列車の時刻やルートなどを書き込めるブックレットや印刷用のスタンプなど、広告目的で作られたアイテムも展示。ワーキングウェアやベースボールユニフォームをまとったリーのマスコットキャラクター “バディーリー”も並んでいた。会場入口に飾られた125体の「Lee101+」を着た“バディーリー”は、本会場と同館3階にあるリーショップに立ち寄った方125名にプレゼントするというスタンプラリー企画も同時に行われた。
このエキシビジョンは『リーアーカイブツアー』と称し、4月2~7日に中国・北京で開催され、今回の東京、その後はフィリピン、タイ、オーストラリア、インドとアジア各国他でも開催される。ツアーの見どころの一つとして「the essence of denime」をテーマにした、リーと写真家、荒木経惟とのコラボレーション写真も展示されている。東京展の一般公開前日の5/8には音楽ユニットmoumoonが、初日(5/9)はリーに縁の深いアーティストとしてSalyu×小林武史、2日目(5/10)は奥田民生がスペシャルライブ&トークショーを行い、イベントを盛り上げた。
今でこそファッションアイテムとして浸透しているジーンズウェアだが、原点を辿ることで、その時代のライフスタイルやジーンズウェア、リージーンズへの興味がさらに湧いてくるエキシビジョンであった。
(ファッションライター 苫米地香織)