培った技術を活かした新ブランドが誕生
BIG JOHN 2014年秋冬展示会
update: 2014/04/24
ビッグジョン2014年秋冬の展示会では新ブランドが披露された。
専門店向け新ブランド『ビッグジョン シザーライン』は、価格帯が税抜6000~8000円台の手頃感がポイント。商品はシルエットやデザイン、キレイ目な素材感が特徴の「ヨーロピアンエディション」と、M3で培った加工技術を駆使したユーズド感が漂う「アメリカンエディション」の2つのシリーズで構成。競合も多いゾーンではあるが、これまで積み重ねてきた経験をもとに商品の作り込みをし、ボリュームゾーンを取り込んでいくという。
セレクトショップ向けの新ブランド『クリーンデニム』は、本社を置く岡山・児島の産地のノウハウと、ファッション都市としても世界的に認められている東京のトレンドが融合したアイテムを提案。日本製の高品質なアイテムを適正価格で展開していくという。型数はレディース3型、メンズ2型に絞り、生地、縫製、加工などで“MADE IN JAPAN”ならではの高品質なもの作りをアピールする。
百貨店向けレディースブランド、ブラッパーズからは新シリーズ『ブラッパーズ ヴィヴァーチェ』がデビュー。独自に考えた「美尻カッティング」で腰からお尻部分が浮かない仕様が施されたストレッチパンツを1型のみで展開する。ただし、柄は40柄を準備しており、オールシーズン素材、秋冬向けの起毛素材、ニットや変わり織など素材で区切った3品番を揃える。動きやすさはもちろん、柄のテーストも幅広く20代~50代のアクティブな女性に向けて発信していく。
ブラッパーズは新たに「ビューティ&フィット」「コンフォート&フィット」「リラックス&フィット」の3つのライン軸に展開。「ビューティ&フィット」からはサイドに縫い目がないシームレスデニムを、「コンフォート&フィット」からはバックウエストにゴムを入れた穿きやすいデニム、「リラックス&フィット」からはイージーパンツなど、それぞれのテーマに沿ったアイテムを打ち出していく。
M3は今シーズンも細身の中にバリエーションを持たせて展開。秋冬は注目トレンドの“90年代”を意識したデザインスキニーを提案する。ワールドワーカーの2014年秋冬は「BASK IN THE DUSK」をテーマにワークやミリタリーに“エレガントさ”を加えたコレクションを展開。ウォルボからはメーンターゲットよりも下の年齢層(40代)に向けた新ライン「ウィークローブ」がこの春夏からスタートした。
見た目に分かりやすく、手が込んだ加工技術だけでなく、新たな素材の開発、染色方法、デザイン、パターンなど、今まで蓄積してきたものを活かす、新ブランドの誕生に期待をしたい。
(ファッションライター 苫米地香織)